【アパレル販売 ショプ店長】足立 千夏さん神戸市内にあるセレクトショップ「Charla cotorra」店長。販売歴9年。現在は、販売をはじめ、仕入れ、スタッフの教育など、店の運営を担当。笑いの絶えない接客に魅せられ、地方からもお客様が訪れる。 |
難 易 度 ★☆☆☆☆
かかる費用 ★☆☆☆☆
前編では、店長になるまでのお話を語ってくださった足立さん。、。(前編はこちらをご覧ください)後編では、アパレル販売に向いている性格、給料などについてお伺いをしました。「奥が深い」といわれるアパレル販売の具体的な仕事とは? 引き続き後編をご覧ください。
奥が深い仕事です ~アパレルの仕事とは~
アパレル販売の仕事は、ただお店にいて立っているだけではなく、服を売っていかなければならないシビアな仕事です。数字で評価が決まる。一見華やかな職業なのですが、日々売り上げのことを考え、商品の並べ方を考える。お人形さんに着せていた服を別の服に替えただけで、売れ方も違ってくるのです。売れる商品は、放っておいても売れますから、売れにくい商品を、どれだけ売っていくかということが勝負なんです。お客様によっても、接客のテンションを変えなければなりません。そういうこと全てに全力で取り組んだ結果が、数字なのです。中には、数字のプレッシャーに負けて、挫折をする子もいます。ですがやはり、そんな中でも、自分をしっかりともって、その人の人間性がうまくお客様に伝われば、自然と商品の良さも自分が伝えたいこともわかってもらえます。そうした1つ1つの積み重ねが、数字につながる。結構、奥が深い仕事なんですよ。(笑)自分のよさをアピールしてほしい ~この仕事に向いている性格~
接客の仕事は、知識を詰め込むというよりも、感覚、感性でやっていく仕事です。絶対にこうしなければいけない、というマニュアルはありません。型にはまっていただけでは仕事はできない。この点が、はじめて販売をするときの壁になるようです。では、大切なものは何かと言うと、「笑顔」。自然に笑える力を持っている人には、とても向いている仕事だと思います。「笑顔」って、ただそこに立って笑っているだけでも、人を安心させる力があると思いますから。言葉数が少なくても、笑顔で対応をしていたら、お客様には伝わります。あとは、明るくて素直な子。お客さまにあわせていく柔軟性も大切です。今仕事をしていて、一番うれしいのは、一度来店いただいたお客様が、2回3回と、何度もお店にきてくださること。たくさん売れた、ということではなくて、また来てくださったといういことが、うれしいんですね。もちろん、一度お会いしたお客様のお顔や、そのときに交わした会話の内容などを覚えているので、「前回来店いただいた際、***とおっしゃっていましたよね。」と声をかけます。そういう意味では、この仕事は顔を覚えることが苦手だと、致命傷ですね(笑)
うちの店(Charla cotorra)では、商品に力をいれると同時に、スタッフたちには、それぞれの個性を出して、自分のよさをお客さまにアピールしてほしいと思っています。「店」の魅力の半分はよい商品を置くこと、残り半分は、販売する人の力ですから。人によって、お店は確実に変わってきます。ですから、私はとにかく人を大切にしています。
[ →→ ] つづきのお話はこちらから 次ページへ