女性の転職/女性の再就職・職場復帰

晴れて届いた「採用通知」。でも・・・(2ページ目)

間違えては書き直して、書き終えてからも何度も何度も確認した履歴書、緊張しながらがんばった面接の結果、晴れて「採用」。これをとんでもないことに使う女性がいるようなのです。

執筆者:川崎 あゆみ

電話
採用通知をもらったのに、断ってしまう優子さん。その真意は、いかに?!

せっかくの採用を断る、その理由とは?!

何か、不都合なことが一晩のうちに起きたのでしょうか?夫の反対?前に受けたもっと良い条件の会社からのオファー?

実は、優子さん、仕事を始める気など最初からありません。採用通知をもらっては、入社を断ることを繰り返しているのです。入社する気がないのに、採用試験を受け続けるなんて、真剣に仕事を得ようとして、採用試験を受けている人にとても失礼ですし、応募先の企業にとっても大迷惑なこと。さらに優子さんのために誰かが不採用の通知を受け取っているかもしれないのですから、これは絶対にやってはいけないこと。重大なモラル違反です。社会人としての常識を疑う行い。

こうしたことを何度も繰り返す優子さん。一体どうしてなのでしょう。

優子さんが明かす、驚きのそして切ない、その理由。

「社会人として、女性としてまだ通用するのか、つまり、私は、まだイケてるかどうかをただ確かめたかっただけなんです。だって、ブランクは長いし、年齢も38歳にもなれば、再就職の口はどんどん減るでしょう?採用試験っていいバロメーターって感じなの。自分でもまだ大丈夫なのかどうかを客観的に評価してもらえるでしょ」と優子さん。

驚きです。そして、とっても悲しい理由です。大人の女性なら、こうした行為は、自己満足に終始するだけで、他の人に多大なる迷惑をかけていることに気づかなければいけません。それもわからないで、自分はまだイケているのかどうかを確認するなんて、虚しいことです。

もちろん最初は、そんな動機で採用試験を受けたのではありませんでした。「そろそろ仕事でもしてみようかな」という軽い気持ちだったようです。でも、1度「採用」の連絡をもらったら「なんだ、まだ私は大丈夫なんだ」と安心してしまい、味をしめて特に生活に困っているわけではないからと、仕事をしないまま、こうしたことを年に数回繰り返しているのだそうです。

人は誰でも「認められている」とか「求められている」ということを感じたいもの。それはよくわかります。ですが、こんな動機で応募された会社も真剣に就職活動をしている女性たちにも大迷惑。絶対にやめていただきたいですね。

優子さんは、「認められたい」という気持ちをどのように、もっと健全に表したらよいのでしょう。採用通知をもらったところで、きちんと働いて仕事で認めてもらうなど、もっとほかに良い方法はないものでしょうか。あなたは、優子さんの行動をどう思いますか?
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