下着モデルさんも登場し、目の前で正しいブラの着け方や、谷間メイクの仕方などを教えるセミナー。 |
「女性に生まれて良かった!」瞬間を味わう
お店では、きちんと採寸し、着け方もそれはそれは丁寧に教えてくれたそうです。パッドで補正したり、肩紐を縫い直してくれたり。やっと手に入れた憧れのフランス製のブラジャーは、まさしく青山さんにジャストフィット。清算を済ませ、今買ったばかりのこのブラジャーを身につけて帰りたいとお願いしたそう。先ほどお店の人に教わったとおりにブラを着け、ワンピース姿になった自分の姿を見たとき、青山さんは・・・「それまでペッタンコだったバストが、いつか見たルーブル美術館の彫刻になっていたんです。嬉しくて、つい試着室の中で一回転してしまったほど。女に生まれてよかった!そう、思った瞬間でした」と青山さん。どんなに高価な服を買ったときよりも嬉しかったし、女に生まれて損だとずっと思ってきたことが多かっただけに、それは、まるで生まれ変わったような心地だったとも。
「それ以来、人生何も恐れるものはない、と思えるようになったんです。だって、わたしには、こんなに美しい二つの胸があるのですものって」。それまでは、ブラさえまともに持っていなかった青山さんの人生は、これを機に一変しました。
セミナー会場には、たくさんのブラを持参。実物を手にしながら、それぞれのブラの特徴などを話す青山さん。 |
ブラの選び方と女性の生き方は、イコールなんです
まず、青山さんは、それまで自分が見ていたのは洋服の表面的な美しさだったということに気づきます。その瞬間は、天と地が崩れ落ちていく音が聞こえたぐらいの大きな衝撃だったとも。そして、それと同時に、自分にぴったりフィットするブラに出会ってから、青山さんの人生が上向き始めたというのです。「ブラと人生。何の関係があるのですか?」と問いかける私に「見えないところのものこそきちんとすることで、生き方が良くなるんですよ。それに気づいたんです」とにっこり。その後、ブラ好きが高じて、2000年にブラジャー友の会を主宰。そこでブラジャーの悩み相談を受けていると、「何枚買っても自分に合ったブラジャーが無いんです。自分に合ったブラジャーとは、どういったものなのでしょうか」と聞かれることが増えてきました。
「そういう人はたいてい、自分の生き方が決まっていない人。自分は今、どう生きているのか。これからどう生きていきたいのか。その辺が決まらないうちは、ブラジャーだって決まるわけはないんですよね」と青山さん。いつしか、ブラジャー相談はなぜか”人生相談”になり、その人の生き方にアドバイスすることがじょじょに増えていきました。
「衣服というものは、身を包むものでしょう?どちらかというと、外の世界に対して身に着けるものですよね。だけど下着というものは、身を包むというよりも”心を包むもの”ととらえています」。さらに「極端な話、生き方が変われば、それまで身に着けてきた下着は、その瞬間に合わなくなってしまうと言ってもいいでしょう。また、どう生きたいのかが決まれば、たとえまだ行動を起こす前でも、その生き方にあった下着を身に着けることで、目標に向かって前進していくこともできると思います」
「ブラの選び方1つで人生が変わる」を自論とし、この後、どのようにして、ブラジャー研究家として成功していくのか、続きは、近々アップの後編で!
ガイドも(一番奥)セミナーの司会を担当させていただきました。青山さん考案のバストアップ体操の様子。 |