1つの募集枠に何十通、何百通と応募が殺到することも。その中から選ばれる履歴書を作るために、まずは基本をおさえましょう |
履歴書なんて、どれも同じ?!
え、違うの?と思った人、ここ数年、履歴書に触る機会もなかったとしたら、それは無理もないこと。実は履歴書には、大まかに新卒用、転職者用、パート・アルバイト用があります。例えば、「得意な学科」を書く欄があるのは新卒者用、職歴欄が大きくとってあるものは、転職者用という風に応募者別に数種類の履歴書があります。みなさんの中には、職歴が短い、ブランクが長い、という人もいらっしゃると思いますが、職歴欄のスペースが大きくとってある履歴書を使うと、空白の部分が目立ってしまいブランクの長さをより強調することになってしまいます。逆にパート・アルバイト用履歴書には、希望曜日・勤務時間が記入できる欄がありますので、目的にあった履歴書を選びましょう。
履歴書作成の際、「修正液は使わない」、「スナップ写真から顔の部分だけ切り抜いた写真を貼らない」など、注意事項はいくつかありますが、長年主婦をしていると「まあ、いいか」で済ませてしまいがち。履歴書作成は、お仕事を始める第一歩と心得えて、約束事を守って丁寧に作成してください。履歴書で応募先に好印象を与えられなければ、面接まですすむことさえできませんから!
一般的には、履歴書は手書き、職務経歴書はパソコンで作成した方がよいと言われています。詳しくは、また別にあらためますが、手書きで書くことによって、その人の人柄や丁寧さから熱心さなどが伝わります。あらためて言うまでもありませんが、手書きの字は丁寧に。文字の下の部分をそろえて、ひらがなを漢字の半分の高さに書くとすっきりキレイに見えるそうです。
いきなり書き始めるのではなく、1枚自分用サンプルを作ってみましょう。いくつかの応募先に提出する際も、手元にサンプルがあると安心です。
履歴書に押す印鑑は、三文判でもOK。ただし、ゆがみやかすれがないよう丁寧に押します。 |
今さらだけど、ちょっとおさらい。履歴書の書き方
筆記用具は、黒ボールペンか万年筆(インクは、黒か青)を使います。学生時代の就職活動の際、「間違えても修正液は使わない」、「印鑑の押し方にも注意する」と教わった記憶ありますね。子どもの学校への提出書類なら、修正液でごまかせますが、履歴書の場合は、間違えたら潔く書き直しましょう。修正液を多用するとミスが多いという印象を与えてしまいます。また、字配りにも注意してください。最初に大きな字で書いていたのに、最後の方になってスペースがなくなり、だんだん字が小さくなっていくと思いつきで仕事に取り掛かる人(=段取りが悪い人)と思われてしまいます。
印鑑は、かすれたり(ガイドも、緊張して押すと余計な力が入って、いつも失敗してしまいます)上下逆だったり、ゆがんだりしてはNG。せっかくきれいに書き上げた履歴書も、最後の印鑑で書き直しということになっては、労力と時間の無駄になってしまいますから、印鑑は最初に押してしまいましょう。
・日付は、提出日を記入します。郵送する場合は、投函する日を書きます。
・「ふりがな」は、「ふりがな」とあればひらがなで、「フリガナ」とあればカタカナで記入します。
・電話番号は、自宅の番号を書きますが、応募先から自宅に電話がかかってきたときに、小さな子どもが出ないように注意してください。いつかかってくるかわからないので難しいかもしれませんが、せめてその期間だけでも、子どもは電話に出させない。家庭の匂いは一切させない!ぐらいの気持ちで、あくまでも仕事モードで。また、せっかく先方が連絡をしてくれているのに、「連絡がつかない!」ということのないように、携帯電話の番号、パソコンのメールアドレスも記入しておきましょう。
写真撮影の際は、髪型、化粧にも気を配って。ナチュラル志向の人でも、すっぴんはNGです。 |
スピード写真、スナップ写真は、NG
先日、人事担当の方から、再就職希望者の履歴書から写真がはがれたので、ふと見てみると、ご飯粒で貼り付けたものだったというエピソードをお聞きしました。このサイトの読者の方は、さすがにそんな方はいないと思いますが、写真は、あなた自身。スナップ写真やスピード写真を貼るのもNGであることを覚えておいてください。また、万が一はがれてしまった場合を考えて、写真の裏には名前を書いておきましょう。
印象良く映ったものであれば、カラーでも白黒でもどちらでも構いません。(最近は、カラーが主流になってきているようです)。中に白色のシャツ、その上からダークな色のジャケットなどをはおったものが、清潔感、きちんと感もでますし、シャツの白色がレフ版効果(光の反射)を生み出し、顔色が明るく写ります。
1回で就職が決まるかどうかもわかりませんから、多少のお金はかかりますが、きちんと写真館で撮影したものを貼るようにしてください。写真の印象が悪くて、書類選考も通らないのでは、もともこもありませんからね。
懐かしい感さえよみがえる履歴書書き。学歴・職歴、趣味・特技欄などの書き方については、こちら!>>次ページへ