女性の転職/女性の再就職・職場復帰

今、働くママに優しい社会へシフトチェンジ(3ページ目)

少子化対策、産休制度、子育てを支援する企業など、働くママに優しい社会に少しずつシフトチェンジしている気がします。子育てとの両立支援に前向きに取り組む企業の制度などをご紹介します。

執筆者:川崎 あゆみ

企業が積極的に支援
子育て支援などの取り組みを厚生労働省が高く評価するファミリーフレンドリー表彰制度。

ファミリー・フレンドリー企業

 ファミリー・フレンドリー企業とは、仕事と育児・介護とが両立できるような様々な制度を持ち、多様でかつ柔軟な働き方を労働者が選択できるような取組を行う企業のこと。

法での規定を上回る基準の育児・介護休業制度を有し、さらに実際に従業員によって利用されていることをポイントし、家庭と育児、介護の両立が可能な環境を積極的に整えようとする企業を厚生労働省が表彰しています。表彰の対象となる具体的な制度としては、

・分割取得できる育児休業制度
・通算93日を超える介護休業制度
・年5日を超える子どもの看護休暇制度
・育児や介護のための短時間勤務制度
・フレックスタイム制
・事業所内託児施設
・育児・介護サービス利用料の援助措置

などが挙げられ、さらに

・育児・介護休業制度等の利用がしやすい雰囲気であること
・特に、男性労働者も利用しやすい雰囲気であること
・両立について、経営トップ、管理職の理解があること

という企業の風土もその選考の基準とし、厚生労働省が表彰するのが「ファミリーフレンドリー企業表彰」です。

ファミリー・フレンドリー企業表彰受賞企業一覧

「ワーク・ライフ・バランス」と言う言葉が、じょじょに使われるようになってきました。一昔前なら、子育てか仕事かの選択でしたが、最近では企業側の考えが変化しつつあり、どちらかを選ぶ時代ではなくなってきているのを感じます。

平成18年3月29日に厚生労働省から発表された「働く女性の実情」では、M字型の谷底がずいぶん緩やかになっていて、結婚・出産しても働き続けるという女性の意識が変化してきているのがわかります。

また、それに応える形での企業による両立支援。制度の内容も多様化していますが、まだまだ大企業が中心のこの動き。優秀な労働力を確保することで、会社の活性化や企業イメージのアップにもつながりますし、今後は、中小企業も従業員が子育てをしながら働ける環境を整えていって欲しいものです。

「ようやく」の感は強いものの、少しずつ働くママたちにとって優しい風が吹き始めているようです。
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