「伝える」ことを大切にできる人 ~この仕事に向いている人~

「英語を使う仕事」をするために、一番の条件は「本当に英語が好きなこと」。 これがないと、長く続けることは出来ないと思います。

そして「わからないことは徹底的に調べることができる人、そういう心構えをもてる人」。例えば、英語圏には存在するもので、日本語圏には存在しないものがあります。そういうものが英文にでてくると、どういう特徴があって、どんな使い方をするものなのかなどを、人に聞くだけではなく、自分の目でしっかりと調べなければなりません。そういうことの繰り返しなので、きっちりと調べるのが苦にならない人ですね。

次に、資料や教材作成は地道な作業なので、「根気のある人」。教える仕事も翻訳も通訳も、表舞台に立つその場だけではなく、予習や下準備も大切な仕事のひとつ。とても地味な作業ですが、それがないと、英語力のレベルアップや、スキルアップはできません。

あとは「日本語力がある人」「伝える ということを大切にできる人」。講師・通訳・翻訳は「伝える」仕事です。日本語のレベルが高くなければ、しっかりとわかりやすく伝えることができません。英語力と同時に日本語も磨かなければ、英語をつかう仕事のレベルアップは難しいですね。

自分のレベルを引き上げる ~報酬・将来性~

最初から、すぐに納得がいくような高額な報酬がもらえるわけではありません。一歩ずつ経験をつんで自分の英語レベルを引き上げることが、報酬・給料に比例します。この仕事で生活をしたいと思えば、英語のレベルと報酬のバランスを考えて、それに見合うだけの仕事量が必要です。副業程度でいいのであれば、希望する報酬に見合うボリュームの仕事をこなせばいい。報酬や給料の相場は、そういう意味でもあってないようなものかな、と思います。

言語関係の仕事は、一人前になるまでが大変だとも言われます。だからこそ、ずっと続けられる仕事ととらえていいのではないでしょうか。実際に、一度社会にでてから、通信教育や独学で英語力を磨き、英語を使う仕事へ再就職をしている女性も多いようです。20代30代と、ライフスタイルが変わりやすい女性にも、続けていきやすい仕事だと思います。

また、この仕事は人脈・紹介がとても大切です。異業種の先輩方のアドバイスは、違った視点で物ごとをとらえているので、とてもためになりますし、仕事のスタンスなども参考になります。何かに迷ったときに、信頼して相談できる人がどれだけいるかは重要なことです。私は、インターネット上で英語の勉強会のグループにも参加をして、常に情報をキャッチしています。同業種のネットワークは欠かせない存在になっているので、そのような場所へ参加するのもおすすめです。

漠然とおもっていても仕事にならない ~一番大切なこと~

青木さんが講師をつとめるインターネット講座の教材。手作りの単語帳を生徒へ配布するなど、「英語を楽しく学んでほしい」という「想い」が詰まっている。
私は以前、仕事がうまくいかなかった時期があります。そのときに感じたことは「英語を使った仕事をしたい、と漠然と思っていても仕事にはならない」ということです。英語を使って何を伝えたいのか、というところまで自分の考えを落とし込んでいくのが一番大切だと思います。英語講師を例にとると、自分が英語を勉強して楽しかったことを生徒にも教えたい、とか、やればできるということを教えたいなど、英語の何を伝えたいのか、ということをしっかりと考えること。そして、英語を使って仕事をしている自分が、どんな自分なのかをイメージできると、長く英語を仕事として続けていけるのではないでしょうか。

英語を使う仕事は、英語力のほかに、日本語力、コミュニケーション力、調べる力など、英語以外にも必要となるスキルがたくさんあります。すべてをバランスよく伸ばしていく人だけが、長く英語の仕事ができるのだと思います。



<編集後記>
すべての質問に、思いを込めて、ひとつひとつ大切に、丁寧に答えてくださった青木さん。お話をお伺いしている合間にも「英語が好き」のオーラがあふれていらっしゃいました。英語力は、毎日の勉強の積み重ねが大切といわれています。英語への情熱を失わずに歩み続けるには、やはり「好き」の気持ちが、すべての原動力になるのですね。どの仕事でも「好き」のレベルを自分に問いかけること、それがスタートラインになるのではないでしょうか。

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