転職する側にとって、採用された場合も不採用だった場合も、その理由を知るのは難しいもの。
そこで、見事、転職に成功した人がどんなところに気をつけていて、人事担当者はそれをどうとらえていたかを聞いてみました。
ちょっとした心がけであなたもできる、転職成功へのひと工夫をご紹介します!
<電話編>
● 同業への転職を考えていたので、お店が忙しい時間帯はだいたい予想がつきました。そこで、お店が忙しそうな時間は避けて電話。ゆっくり質問に答えてもらえました(販売 23歳)店長より/電話の様子が直接、採否に関係することはありませんが、忙しい時間はこちらもゆっくり話せないので、印象にも残りません。逆に、いいタイミングでかかってきた電話で、マナーもよかったりすると、名前を覚えていたりするものです。
● 求人広告に「研修が充実」と書いてあった会社に電話。未経験の仕事への応募だったので、本当にその研修で仕事ができるようになるかを知りたくて、あれもこれもと質問。面接の時に、「ああ、あなたね」と覚えていてもらえました(介護スタッフ 27歳)
人事担当より/求人広告や当社のホームページを見ればわかるような質問はマイナスの印象ですが、彼女は、きちんと調べた上でさらに突っ込んだ質問をしていたので、その電話で熱意が伝わってきました。
● 問い合わせの電話では、最初に「ただいま、少しお時間をいただいてもよろしいですか?」と聞くといいと雑誌に書いてあったので、それを実践しました。
人事担当より/相手を気遣う言葉を言える人って、意外に少ないもの。この電話で採用を決めたわけではありませんが、いい印象は残りましたね。
<応募書類編>
● 職務経歴書の最後に、どうしてもこの分野にかかわりたいという気持ちを目一杯書きました(営業)人事担当より/A4の紙にびっしり書かれた文章は、正直言って、斜め読みしただけ。でも、「やりたい!」という気持ちは十分に伝わってきて、こんなにやりたいと思っているなら会ってみようと思いました。
● 履歴書の職歴欄は、勤務した会社名、部署名だけでなく、可能な限り、どんな仕事をやってきたかを書き、職務経歴書の代わりになるようにしました(経理事務)
人事担当者より/提出を求めていた書類のなかで伝えられることを全部伝えようとしているところに好感を持ちました。
● 履歴書は、転職経験のある友人に見せて意見をもらうなどして、何度も何度も書き直しました。他人の目って意外にシビアですから、いいアドバイスがもらえました(ブライダルコーディネーター)
人事担当者より/志望動機欄や趣味など、すべての欄が丁寧に記入されていたことがとても印象に残っています。
● 職務経歴書は簡潔にまとめることを心がけ、仕事に対する熱意はカバーレターに集約。思いを込めて書きました(歯科衛生士)
人事担当者より/職務経歴書はパソコンで作られていて、カバーレターは手書き。手書きで思いを綴ってあると、なんとなくその人に対してのイメージが膨らみ、会ってみたいと思いやすいかもしれません。
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