●「仕事の好き嫌い」「自分のやり方」は
どこまで主張していい?


仕事をしていくと自分で自分の得意、不得意が分かってきます。そして、自分の得意分野を伸ばしていきたいと考えるのは自然な流れでしょう。

しかし、「人を育てる」という視点で社員や部下を見ている人の中には、少し違った観点で得意、不得意を見ている人もいるようです。

「自分の希望や考えをはっきり言うのはかまいませんが、『それは私に向かない仕事だから』と最初から拒否するのはいただけません。なぜなら、彼女にはちょっと難しい案件だなと思いながらも、本人の成長のためにあえてその仕事を任せることも多いからです」(広告代理店 営業マネージャー M氏)

「派遣では登録の際に仕事に関する希望を言ってもらいますが、仕事の幅を広げてもらうために少し違った業務を含む仕事を紹介することもあります。しかし『希望と違います』とこれをプラスに感じない人も少なくないですね」(大手派遣会社 コーディネーター A氏)

「ベテラン女性の中に、『この仕事ができるのは私しかいない』という感じてすべてを取り仕切り、自分のやり方が通らないとヒステリーを起こす人がいる。こうなると、今後伸ばしていこうとする事業には配置できません」(コンサルティング会社 営業部長 W氏)


●だまされたふりして
話に乗ってみるのもひとつの方法


私が話を聞いた人たちは真剣に部下の成長を考えている人たちですが、会社によってはその人の成長などは関係なく、会社の都合で仕事を割り振ることもあるでしょう。

もちろん、自分のキャリアを考えればそれに振り回される必要はありません。でも、先に紹介したようにチャンスを与えてくれている場合もあるのだから、最初からすべて会社の都合と考えるのももったいないと思いませんか?

やってきた話がチャンスなのか単なる会社の都合なのかを見極めるのは難しいところですが、私は、会社の都合であっても一度はその話に乗ってみて、前向きに取り組んでもいいのではないかと思います。

なぜなら、会社の都合であっても、やってみて得るものがある場合も多いから。「食わず嫌いはもったいない」と私は思うのです。





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