仕事内容によって会合の頻度はまちまち。遅刻・早退で乗り切れればいいけれど・・・・・・。 |
眠れないほど、悩んだことも
「積極的に立候補したわけではありませんが、今年の4月からベルマーク委員をすることになりました。子供は6年生。フルタイムで仕事をしていたこともあり、今まで一度も役員をしたことがありませんでした。でも、うちの学校では、6年の間に1度はやらなくてはいけないことになっているので、このまま卒業というわけにいかずに手を挙げました。私の子供が通っている小学校のPTA活動は、会合が平日の昼間。難しいかなとは思ったのですが、比較的会合の少ない委員だったことが後からわかり、年に数度、仕事を早退するぐらいで乗り切れそうだわかり、安心しています。
ただ、委員になってから一番頭を悩ませたのは、委員長・副委員長になったらどうしようかということでした。普通の役員なら、出席しなければいけない会合の数はそれほど多くないので、さきほども言ったように早退や遅刻などでなんとか乗り切れるかと思うのですが、委員長・副委員長ともなると会合の回数はグンと増えて、ハードルはぐっと高くなってしまします。 役員が揃った場所でクジを引いて決めるのですが、クジ引き前夜は眠れないくらい、当たったらどうしようかと悩みました。もし委員長になってしまったら、会合の回数を減らすために、メールで役員の方々と連絡を取り合うように提案しようとか、いろいろ考えてみたり、でもそんな提案が果たして通るのだろうかと、またすぐに不安になってみたり。まあ、結果は「はずれ」だったのでホっとしたのですが、これは働く母親全員にとって大きな問題だと思います。
結局、通常の活動では、フルタイムで働いている人には、「負担が少ない仕事」をするように配慮してくださる方がいて、本当にありがたいと思っています。でも、まだあと1人下に子供がいるので、また同じ悩みを繰り返すのかと思うと、ちょっと気が滅入りますね」
自分の立場・事情を理解してくれる友人・知人を学校で作っておくのも大切かも。 |
一緒に乗り切る仲間がいれば心強い
このように働いている母親たちも何とかPTA活動に参加したいと考えている人たちは、「会合が土日だったら出席できるのに」とか「会合や会議にはなかなか出られないけど、自宅で資料をまとめたり作成したりするのはできるわ」など、思いをなんとかうまく提案する仕方を探っているのかもしれません。仕事をしている者どうし一緒に立候補して乗り切った人もいます。時間のお互いに融通をきかせあって、仕事の都合がつかない場合は、もう一人の人に会合に出てもらって、もう1人は自宅でパソコンを打つなどの作業をするというように分担をします。
ただ、それには理解し合える友人が必要。そもそも働いていると懇談会、保護者会、懇親会にはなかなか出にくいもの。その辺は、努力して学校で働く仲間を作るというのも、一つの手ではないでしょうか。
働いているから役員なんて無理!と声高に言うのではなくて、お話をうかがったNさんのように、なんとかできる範囲で参加するのが、子供が学校でお世話になっている立場としては自然かなと、私は思いますがいかがでしょう。
実は、私もPTA役員(三役)との両立に苦しんだことがあります。途中で役目を降りるという、非常に苦い経験となってしまったのですが、一度役員になった以上、何とか役に立ちたいと思っているのに、それができず、仕事との両立のなんと難しいことよ!と思ったのを覚えています。
これから仕事をする人は、どんどん増えていく傾向にあるわけですから、働いている人もそうでない人も、もっと気負うことなく参加できるPTA活動のしくみができるといいですね。
このテーマは、なかなか取り扱うのが難しい問題なのですが、「PTA役員と仕事」について考える機会にしていただければ幸いです。