転職のノウハウ/転職活動を始める前に

転職の目的を自ら問い直してみませんか? 転職決断のセルフチェック(3ページ目)

間違いのない転職のためには、転職の目的をはっきりさせることがいちばんのポイントです。最終的な決断を下す前に、なぜ転職するのか理由を再認識することから始めましょう。

執筆者:西村 吉郎

■給与・待遇に関する不満からの退職理由

□昇給が少ない
質問:今後改善される見通しはないのですね?

yes 
実績に応じた昇給が見込める会社であること。定期昇給を実施できるだけの収益が挙がっている会社であること。
no 
業績が回復すれば昇給も見込めるというのであれば、会社の業績の見通しも合わせて考えてみる必要があります。見切りをつけて転職したら、転職後に急回復。辞めるじゃなかったと後悔したというケースもありますのでご注意。

□同じ仕事をしているのに給与やボーナスに差がある
質問:仕事にはしっかり取り組んでいますか?

yes 
性別、学歴などにより給与をしない会社であること。査定内容がオープンにされている会社であること。
no 
たとえ年齢、学歴その他の条件が同じであるにもかかわらず、給与に差があるという場合は、実績や勤務態度による査定が反映しているものと考えられます。これまでの勤務状況を振り返り、改めるところは改めるなどして評価を変えさせる努力を続けるべきでしょう。

□先輩の給与が低いので先行きが不安だ
質問:先輩の能力に問題があって給与が低いのではないのですね?

yes 
世間相場からみて給与に不満のない業界、会社であること。キャリアに応じて給与がアップする給与体系になっていること
no 
能力給や実績給が主流となっている今日では、先輩の歳になったときにいくらもらえるかといったことにとらわれるべきではありません。実績に応じて評価されるシステムがあるのなら、あえて転職する必要はないのではないでしょうか。

□能力、技術力がアップしているのに正当に評価してもらえない
質問:昇給の時期や査定の内容を確認しましたか?

yes 
キャリアに応じて適正に評価されるシステムがあること。
no 
たとえば、業務に必須の資格を取得したとか、プロジェクトを成功させたなど高評価につながる結果を出したとしても、すぐに昇給があるわけではありません。がんばった結果は次の昇給で反映されることになるはずですから、その時期まで待って、ちゃんと評価されたかどうかを見てから判断しても遅くはないのではないでしょうか。

□同業他社に比較して給与が安すぎる
質問:同業他社の給与相場をご存じですか?

yes 
給与の業界相場と比較して遜色がないこと。
no 
業界ごとに給与相場があるのは事実ですが、同業他社に勤めている友人がいくらもらっているかはあまり参考にはなりません。賃金センサスなど信頼のおけるデータをチェックして、客観的に判断する必要があります。
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