転職のノウハウ/転職活動を始める前に

転職の目的を自ら問い直してみませんか? 転職決断のセルフチェック(5ページ目)

間違いのない転職のためには、転職の目的をはっきりさせることがいちばんのポイントです。最終的な決断を下す前に、なぜ転職するのか理由を再認識することから始めましょう。

執筆者:西村 吉郎

■会社の経営状態に関する不満からの退職理由

□技術やノウハウが古くて新しさが感じられない
質問:あなたの技術を見る目は確かですか?

yes 
世間一般から高い評価を得ている会社であること。製品などを見て納得できる会社であること。
no 
先端的な技術分野ではない、いわゆるローテクの世界でも、他社がまねできない技術を持つ会社もあれば、取引先から長年高く評価されている会社もあるものです。マスコミ情報や取引先などからの客観的な情報を集め、正しく判断する目を養いましょう。

□会社の経営方針が明確でない
質問:経営者の真意を正しく把握できていますか?

yes 
経営トップの考えが会社全体に浸透していること。将来を見越したビジョンが打ち出されていること。
no 
会社がどういう方針で舵取りしているのかわからないのは確かに不安です。とはいえ、なんら無策のまま経営がなされているはずはありませんから、上司などに説明を求めてみてはいかがでしょうか。

□技術開発に対する投資が極めて少ない
質問:同業種間で比較してみた結果ですか?

yes 
将来ビジョンに沿って研究投資を怠らない会社であること。研究開発に力を入れている会社であること。
no 
メーカーなど技術や商品力が会社の将来を左右する業界で、研究開発を怠っているのであれば先行き暗いというべきですが、同じメーカーでも、業種によって必要とされる研究開発費の割合は違っています。同業他社と比較してどうなのかを改めて調べてみましょう。

□下の意見が上にまったく通らない、組織の風通しが悪い
質問:上司を飛び越えて部長や役員クラスに直訴してみましたか?

yes 
若手社員を含む企画の提案制度があること。トップが一般社員の意見をくみ取る制度があること。
no 
トップダウンでしか物事を進められないというのであれば問題ですが、自分が所属する部署の上司だけがネックで、会社全体としてはボトムアップシステムが機能している場合もあります。上司やあなた自身の人事異動で問題が解決することもありますので、近視眼的な判断だけはしないようにしてください。
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