入学選抜試験ってどんな試験?
この大学院の試験は選抜試験ではなく,資格試験(学ぶ力があるか?)を判断基準にしている。研究分野に関連した科目についての基礎的学力,外国語能力,研究計画等について口述試験と提出書類による選抜により、合格者が選ばれる。インターネット大学院であっても、この入学選抜試験だけは、信州大学工学部キャンパスで受けなければならない。もし入学選抜にもれてしまったとしても、まだチャンスはある。費用は割高になるが、科目等履修生(大学院)」制度を利用し、自分のペースで数科目ずつ受講(1科目2万円程度)してから再度次の入学選抜にチャレンジする、という方法もある。この場合,入学前に科目等履修生(大学院)として取得した単位は,修了単位に繰り込むことができる。
入学資格の弾力化
現役の研究者、技術者、社会人であることが原則だが,情報工学専攻では正規職員でなくても、また入学後その身分を失ったとしても受験が可能。また所属長の推薦は必要ないとのことで、職場に知られたくない人にはうれしい限り。(情報工学専攻のみ)高卒からいきなり博士課程!?
1999年に、学校教育法施行規則等が改正され大学院への入学資格が緩和された。その結果、大卒でなくとも、22歳以上、大卒と同等程度の学力があると認められれば大学院受験が可能だが、信州大学研究科は募集要項の規定をかなり弾力的に運用している。なんと高卒で博士後期課程に入学した人もいるらしい。この方は、高校卒業後、企業の技術部に勤務し、研究実績や技術開発。これが「大学を卒業した者と同等以上の学力がある」と認められ、博士後期課程(Dr.課程)に入学が許可され、「学部,修士を飛び越えた、Dr.への3段跳び」と話題になったそう。自宅が大学院の教室に!
今年の合格者はホームページでの発表によると33名。4月の開講に先立ち、信州大学インターネット大学院掲示板も設置され、インターネット大学院に感心を持つ人や、在校生、入学予定者、教官が積極的に発言している。日本の教育改革はついにここまで来たか!とうれしく思う。もう通学に悩むこともない。あなたの部屋が、教室になる。パジャマのままの受講だってOKだ。興味を持ったら、早速学生募集要項を入手だ!
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