マンション購入術/人気テーマのマンション購入

マンションデベロッパー研究 ヒューマンランド

埼玉県内の埼京線沿線を中心に中・小規模のマンションを手がけるヒューマンランド。共用施設や専有部分にユニークな工夫を盛り込むことで知られる同社の、マンションづくりのコンセプトを聞いてみました。

大森 広司

執筆者:大森 広司

マンション入門ガイド

埼京線沿線を中心に年間3~4棟を分譲

昭和62年に設立されたヒューマンランドは埼玉県のさいたま市や戸田市など埼京線沿線を中心に、千葉県や神奈川県も含め数十戸~100戸前後の規模のマンションを年に3~4棟分譲している中堅デベロッパーです。最近は都心寄りで大規模なマンションを分譲するデベロッパーが増えていますが、同社はあえて郊外エリアで中・小規模のマンションを供給しながら好調な販売を維持しています。人気の秘密は、共用施設や専有部分にユニークなアイデアを盛り込んでいるところにあるようです。

雨の日はミニ体育館でドッジボール

「ファミリーアリーナ」内のミニ体育館の様子。
 特徴的な共用施設としては例えば、「ファミリーアリーナ」と名付けられたミニ体育館が挙げられます。50戸規模以上のマンションに設置されるケースが多く、雨の日でも子どもがドッジボールやミニバスケットボールなどで遊べると、入居者には好評だそうです。ほかにも小さい子どもが遊べるキッズルームや、宿泊も可能なゲストルームなどを設けるケースが目立ちます。大規模マンションのように「なんでも揃う」というより、利用頻度の高い実用的な施設が中心といえるでしょう。

半屋外のテラスは動線にも配慮

奥行き3mのバルコニー(手前)に隣接するユーティリティテラス(奥)。
専有部分でまず目を引くのが「ユーティリティテラス」。バルコニーに隣接する“半屋外”といったスペースで、キッチンからも出入りできる2WAY構造になっています。汚れ物を洗えるスロップシンクが付いており、雨がかからないので天気が悪い日でも物干しができるなど、さまざまな使い方が考えられそうです。キッチンを通って化粧室へまっすぐ行き来できる動線も、一度に多くの家事をこなす主婦にはうれしいでしょう。
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