マンション購入術/人気テーマのマンション購入

マンションデベロッパー研究 ヒューマンランド(2ページ目)

埼玉県内の埼京線沿線を中心に中・小規模のマンションを手がけるヒューマンランド。共用施設や専有部分にユニークな工夫を盛り込むことで知られる同社の、マンションづくりのコンセプトを聞いてみました。

大森 広司

執筆者:大森 広司

マンション入門ガイド

大型のクロゼットなど工夫が盛り沢山

ファミリークロゼットはタンスも置ける広さ。
ほかにも専有部分の工夫はたくさんあります。例えば家族全員の服が収納できる大きさの「ファミリークロゼット」は、洋室と廊下の2方向から出入り可能。リビングの一角には掃除道具などを仕舞える「クリーン庫」があり、中にコンセントも付いているので充電式の掃除機などを収納するのに便利でしょう。ほかのマンションでもよく見かけるようになった化粧室の「リネン庫」も、同社が先駆的に導入したそうです。

主婦の意見を取り入れて高い収納率を実現

こうした「かゆいところに手が届く」設備やプランは、実際にマンションに住む主婦層のアイデアを参考にしています。首都圏の女性メンバーによる「子育てネット」の協力を仰ぎ、会議やアンケートを通して具体的な企画を練っているのだとか。おかげで同社のマンションは収納率が12~15%程度あります。収納率は10%もあれば「多い方」と言われますから、いかに使い勝手を重視しているかが数字からも読み取れます。

室内に柱や梁が出ない構造を採用

構造や工法にも特徴があります。柱が室内に出ないアウトフレーム構造は今では珍しくありませんが、さらに梁を出さないよう住戸の中心に柱を設置する「ポスト柱」を採用しています。また、二重床・二重天井とすることにより、配管類をメンテナンスしやすくし、将来のリフォームによる間取り変更をしやすくするといった内容です。

土地の取得費を抑えた手の届きやすい価格設定

ヒューマンランドが手がけるマンションの外観。共用施設や専有部分にユニークな工夫を盛り込むことで知られる。
これだけ建物に工夫を盛り込むと、価格が高くならないかと心配になりますが、同社のマンションはどれも標準的なファミリー世帯でも手が届きやすい価格帯です。建築コストを抑えている面もありますが、大きいのは土地の価格でしょう。駅から徒歩10分以上やバス便でやや変形した土地など、ほかのデベロッパーとあまり競合しない場所を選ぶことで土地の取得費を抑え、建物や共用施設を充実させるという手法です。駅からの近さよりも勝手を知った地元で住み心地のいい家がほしい、そんな人たちのニーズに合ったマンションづくりが同社の強みといえるでしょう。


【関連サイト】
ヒューマンランド公式Webサイト
ヒューマンスクエア浦和ヴェルーナ
ヒューマンスクエア武蔵浦和トレア
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