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国防・軍事の基礎用語集(2)(2ページ目)

議論の多いわりには意外と知らないことが多い国防・軍事の基礎用語。今回は日本の防衛政策についての用語について解説してみます。「非核三原則」、「背広組と制服組」など。

執筆者:辻 雅之

1ページ目 【軍部の独走がまねいた戦前、その反省は活かされているか?】
2ページ目 【日本の防衛に「核」は必要か?(1)】
3ページ目 【日本の防衛に「核」は必要か?(2)】
4ページ目 【自衛隊と「有事」】

【日本の防衛に「核」は必要か?】
[専守防衛(せんしゅ・ぼうえい)][非核三原則(ひかく・さんげんそく)]
[専守防衛のための核保有理論(せんしゅぼうえいのためのかくほゆうりろん)]


[専守防衛(せんしゅ・ぼうえい)]

日本の防衛の重要原則といわれているもので、自衛隊はもっぱら防衛のみに徹するということ

しかし、たとえばある国が日本をミサイル攻撃しそうだから、先制攻撃でそのミサイル基地を破壊していいかどうか、については異論もあります。ただ結構タブー視されているのであまり政治的な議論にはなりませんが。

また、「集団的自衛権」のための「防衛活動」が「専守防衛」にあたるのかどうかも、結構微妙なところですよね。アメリカの後方支援は専守防衛なのか。むずかしいところです。

しかしながら、日本の国防戦略としてはまさに専守防衛こそ最上といえるかもしれません。太平洋戦争ではあちこちに力を分散し過ぎてあちこちで全滅していった日本軍。防衛に徹して時間を稼ぎ、ナポレオンやナチスの侵略を防いだイギリス。同じ島国として、イギリスの国防戦略は参考になるでしょう。

問題は、自衛隊の装備が「専守防衛型」になっているかどうか。これが結構怪しいという議論もあります。「じつは先制攻撃タイプ」のものもある、という話もありますし、日本の国土から考えて防衛型でない兵器を、あまり何も考えずに購入しているという話も・・・。

このあたりはちょっと専門用語バリバリでむずかしいのですが、講談社現代新書から『日本の軍事システム』(江畑謙介←湾岸戦争の時よく出てきた人ですね)という価格的にお手ごろな新書が出ているので、時間がある方は参考になさって下さい。

[非核三原則(ひかく・さんげんそく)]

「核兵器を作らず、持たず、持ち込ませず」。1971年に衆議院本会議で議決された、日本の国防戦略の重要原則です。

もともとこれは1968年、当時の佐藤栄作首相が国会で表明したことがきっかけです。ちなみにかれは1974年これを理由にノーベル平和賞をもらっています(これについてはいろいろ議論がありますが、それはそのうち・・・)。

この非核三原則、内容自体は非常に大切な政策なのですが、じつはこの背景にはちょっとしたことがあったのですね。次ページでお話しておきましょう。
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