ビジネスマナー/ビジネススキル

部下との接し方を考えるための3冊(2ページ目)

春は昇進・昇格のシーズンです。今年初めて上司になる方も、ベテラン上司の方も、この機会に、部下との接し方について考えてみませんか? 春に読みたい、ガイドおすすめの3冊を紹介します。

執筆者:高田 貴久


社会人として身につけるべき人間関係の原則を学ぶ

人を動かす
デール・カーネギー(著)「人を動かす」

「人を動かす」

2冊目は古典中の古典、D・カーネギーの「人を動かす」です。世界的なロングセラーで、著名な経営者でも愛読している人が多い一冊です。気持ちが新たなこの時期に、改めて手にとってみませんか?

著者のカーネギーは、「人を動かすための三原則」を挙げています。ここで少しだけ紹介しましょう。

一つ目の原則は、「批判・非難をしない。苦情を言わない。」です。

人は何か嫌なことがあると、思わず相手を批判・非難したり、苦情を言いたくなるものです。しかし、ぐっと我慢してみましょう。そして、その相手がどうしてそんなことをするに至ったのか、相手を理解するように務めます。そうすることで、自ずと相手に対する同情、寛容、好意の心が生まれて、「人の心を動かすような言葉」をかけることができるようになります。人の心を動かすことは、人を動かすための唯一の方法です。

二つ目の原則は、「率直で、誠実な評価を与える。」です。

相手が心からほしがっているものを与えることは、心を動かす最適な方法の一つです。では、人は何を欲しがっているのでしょうか? その答えの一つが「賞賛」です。相手の長所を深く考え、うそではなくお世辞でもない、心からの賞賛の言葉をかけるようにしましょう。相手の心を動かすことができます。

三つ目の原則は、「強い欲求をおこさせる。」です。

人を動かすには、相手に、自ら動きたくなる気持ちを起こさせることが秘訣です。自分が思いついたアイデアを、相手が、さも自分で思いついたかのように仕向けてみましょう。そうすることで、相手はそのアイデアを自分のものだと思い込み、強い欲求をもって実行することができるようになります。

どうでしょうか。実際のビジネスの現場でも使える普遍的なアイデアが満載ですね。この三原則のほかにも、

・人に好かれる六原則
・人を説得する十二原則
・人を変える九原則

等々、この本には、社会人として身につけておくべき人間関係の原則があふれています。

3冊目は、心理学の見地から「なぜ人は動かされるのか」に迫ったあの本です。次ページ


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