電磁波の強度は国際基準の範囲内
ガスコンロにもIHクッキングヒーターにも、それぞれ一長一短がある |
このほか、アルミ容器に入ったポップコーンなどインスタント食品をIHクッキングヒーターで加熱すると、容器が溶けるなどのトラブルがありました。また、軽いアルミ鍋やフライパンを使って調理すると、鍋が浮いて動きだすケースがあったとのことです。
強い火力で調理中はその場を離れないこと
実験結果にもとづいて、国民生活センターでは消費者向けに次のようにアドバイスしています。(1)揚げ物をするときは必ず付属の天ぷら鍋を使用し、油の量や温度設定を守り、調理中はその場を離れない。
(2)最大火力で予熱すると、鍋底が短時間で高温になり危険なので、火力は弱めで使用する。
(3)オールメタル対応品でアルミや銅の鍋を使ってお湯を沸かすと、ステンレス鍋の2倍以上かかって熱効率も悪いことに注意。
(4)心臓ペースメーカーなどの医療器具を使用している人は、使う前に医師に相談する。
とくに(1)と(2)はやけどや火災の原因になりかねないので、取扱説明書をよく読んで正しく使う必要があるでしょう。
とかく安全面や効率面が強調されがちなIHクッキングヒーターですが、使い方を誤ると危険な面や非効率な場合もあることはガスと変わりません。とはいえ、これだけ短期間で普及しているということは、使いやすさや手入れのしやすさが支持されているということでもあるのでしょう。
最近ではキッチンの熱源をIHにするかガスにするかを購入者が選べるマンションも登場しています。使用するキッチンの特徴をよく理解し、安全で快適に調理したいものです。
【関連サイト】
キッチン熱源を選べるマンション「東京ユニオンガーデン」新登場!