短期間で聞く力を伸ばす!
楽しみながら聞く力をつけよう!「空気を読むのが苦手」なんていう人にはうってつけ!!
でも、仕方ないのです。相手の話をしっかり聞いて、的確に応じた言葉を返せること。それが本当の話し上手なのですから。
ところで、あなたは見当違いの質問をしてしまって、上司や恋人に「あなた、さっきの私の話をちゃんと聞いていたの!?」と怒られた経験はありませんか?話し上手な人は、絶対にこのようなミスは犯しません。やはり、話し方を学ぶ上で「聞く力をつけること」は必須科目なのです。
ところで、教室でも最も最初に学習し、時間をかけるこの「聞く力」とは、お金を払い、時間をやりくりして教室に通わなければ身につかないものなのでしょうか?
いえいえ、そんなことはありません。お金をかけずに、しかも楽しみながらゲーム感覚で飛躍的に聞く力をつけるトレーニングがあるのです。
リレー・スピーチで聞く力が短期間で身につく
「リレー・スピーチ」というトレーニングがあります。これは3~4人で行うもので、ほかには何も必要なものはありません。やり方はいたってシンプル。つまり、しりとりの要領で1つのテーマに沿って話をしていくのです。まず、1人目が1分間、好きな話をします。どんな話題でもOKです。趣味の話でも、会社の話でもいいかもしれませんね。そうして、ちょうど1分で話を打ち切ります。今度は、2人目の人が、前の話の続きを同じように1分間で話します。これを繰り返していきます。全員で1つのストーリーを作り上げていくつもりで、うまく話をつないでいってください。参加者全員で楽しんでくださいね。
このリレー・スピーチを、テーマに沿って、しかも前の人の話とつなげるように意識していくと、自然と話しての話しに集中して聞き入る事になります。その結果、聞く力も養われる事になります。
このトレーニングに参加するメンバーの年齢や性格を変えてみると、難易度も変化が起きます。慣れてきたら、1人当たりの時間を2分、3分と増やしていくのもいいでしょう。より一層、想像力も表現力も高まっていくことでしょう。
話をうまくつなげるには
この方法は、話し方教室でも盛んに行われている訓練法です。何度も話す順番を変えてチャレンジしてみてくださいね!
●強調点(キーワード)をピックアップし、クローズアップして話す
●「例えば…」と具体例を示す
●「逆から考えてみると…」と逆説を示し、新しい切り口で話す
●問題点を浮き彫りにし、可能な限り改善点を示す
●想像力を働かせて、話を広げたりつなげたりする
どれを使っても結構ですし、まだ他にも方法はあるかもしれません。最初から上手にやろうとは思わずに、気を楽に持って、ゲーム感覚で試してみてください。
それでは、実際にガイドである私がコーチ仲間と実際に行ったリレー・スピーチの内容を公開します。参考になれば幸いです。
実例 リレー・スピーチ
A(1人目):みなさん、こんにちは。私は山田 太郎と申します。ありふれた名前ですが、それだけにとても親しみやすい名前だと思います。私は、今年第2営業部のマネージャーになったばかりですが、名前の通り皆さんに愛され親しまれるマネージャーを目指したいと思っています。
B(2人目):
私が所属している営業部には、第1、第2があります。新規顧客を獲得する第1営業部と、既存の顧客のフォローとして追加の注文を承る第2営業部です。先日は、長くお付き合いいただいていたお得意様を訪問した折、商談をしておりましたら社長の御母堂様から「なんでもかんでも機械化すればいいというものではない。機会を買って効率化したせいで、長く勤めて貢献してくれた古株の社員をリストラするような事にはならないのだろうか」というご意見を戴きました。
c(3人目):
この一件で、私は目先の営業成績よりも、目の前のお客様の信頼関係を築くことの大切さを実感しました。営業にクロージングは大切だとは思います。私の一押しで購入を決心することができるお客様も多いからです。しかし、それが強引なものになってしまうと、ゆくゆくは営業成績も下降の一途をたどるのではないかと思いました。売る前にもっと大切なことがある。それは顧客は担当者個人ではなく、担当者を含めた会社全員だということです。相手先の従業員全員が、納得した上でご購入していただく。これが理想なのだと学ぶことができました。
これはあくまでも例としてのチェーンスピーチです。この通りにいかなければ失敗というわけではなりませんが、次の人は前の人の話を集中してキーワードを抽出し、そこから話をさらに展開していくためにしっかりと話の内容に集中するのて、とても良い訓練になります。最初から最後まで一字一句メモしなくても、重要なキーワードを探しだすことさえできれば「聞き上手」の免許皆伝です。ぜひ試してみてください!
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