話し方・伝え方/好印象を得る・注目を集める

緊張する初アポで失敗しないコツ(2ページ目)

はじめての顧客先へ訪問は、何を話したらいいのか、快く迎えてもらえるのか、と不安になりますね。そこで今回は、はじめて訪問するときに気をつけたい話し方のポイントをご紹介します。

執筆者:立川 亜美


会話をうまく運ぶには、具体的な仕事の話をする前に、世間話のような軽い会話をするといいでしょう。これが出来ると人間関係が築かれ、お互いに信頼が生まれてきます。相手に自分がどんな人か理解してもらえると、懐疑心がなくなり親しみを持つようになるからです。「はじめまして」と挨拶をした後に、「実は……」とすぐに仕事の話をするのは止めましょう。

相手の好みを事前にチェック

情報収集はまめにして
毎日の新聞からの情報から話題を集めるほか、自分の体験談も有効です
「何を話していいのわからない」「会話が続かない」という人は、事前の準備で克服することが出来ます。それには、相手の興味のあることを知ることが大切。誰もが興味を持っている話題ならば会話も弾みます。もし前からの顧客であれば、訪ねる前に上司や先輩から、相手の趣味・好み・性格などの情報を仕入れておきましょう。

誰でも使える話題……天候、季節のネタ、ニュースなど
■今日はいい天気ですね
■今夜から雨のようですね
■近くの桜がきれいですね
■○○のニュース、ご覧になりました?

もし、野球好きの人ならば……
■昨日の○○の試合、よかったですね
■ご自身も野球されていたんですか?

話題を事前に用意しておけば、頭が真っ白になって話せないこともないでしょう。会話のネタの準備がないということは、野球に例えると「球」を持たずにマウンドに立っているようなもの。相手へ投げる球の種類をいくつか用意してから訪ねていきましょう。

話題を集めて、とっさのための準備

訪問先が個人としても会社としてもはじめての場合は、情報の収集方法が限られてしまいます。会社概要や個人のブログなどがあれば、もちろん事前にチェックしておきます。相手の情報が不足する場合は、多くのネタを用意する必要があります。あなた自身の興味だけでなく、幅広く新聞や雑誌、知り合いからも情報を仕入れておきましょう。どれだけの話題がストックして持っていかれるかがポイントです。

まず、差しさわりない、天気やニュースの話題から次の話題へ移っていきますが、相手が話題に興味を示さない場合は会話が続きません。そうしたら次の話題で投げてみるほかに手はありません。いくつかの話題を提供していると、そのうち興味を示して会話をしてくれるものがありますよ。

話題を選ぶときには、相手をよく観察してみることです。たとえば、名刺の名前、着ている服やネクタイの色、かけている眼鏡、使っているもの、飲んでいる飲み物、相手の体格などから、必ずヒントがみつかります。それを見つけてポジティブな話題として使いましょう。

名刺の名前をみて
■○○さんという方にお目にかかるのははじめてです。
 どちらのご出身なのですか?

たとえば、体格のいい方だったら
■失礼ですが、何かスポーツをされているのですか?

おしゃれなネクタイだと思ったら
■失礼ですが、とても素敵なネクタイですね。お好きなのですか?

ここで気をつけなければいけないことは、あくまでも相手が言われて嬉しいことみつけて話すこと。
「体格がいいですね」と言って「いえ、太っているだけです」と返されてしまうと逆効果になってしまいます。相手にはこだわっている箇所があるもの、よく観察して話題を選んでくださいね。

日ごろ、意識して話題を集めておくと、とっさの時に使えます。どんな人と会うにしても、話題のストックは多いに超したことはありません。事前の準備をして、初対面での会話を乗り切ってください。楽しい話題で会話を楽しめたら、きっと相手はあなたに好感を持ってくれます。


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