キャリアプラン/キャリアプラン事例

希望をつかむ「120%理論」 小室淑恵さん(5ページ目)

先日初出産を終えたワーク・ライフバランス小室淑恵社長のビジネス哲学、プレゼンテーション技術、「憤りリスト」という独自の困難克服法をご紹介します。

執筆者:角田 正隆

記者を集める広報術

納得いかないことは「憤りリスト」に書きます
―――それにしても『wiwiw』立ち上げのニュースは、多くのマスコミに取り上げられましたね。

小室:実は『wiwiw』の広告予算はゼロだったので、派手なPRを打つことはできませんでした。また、このサービスは会社の人事制度にも踏み込むものですから、商品の信頼度を高めるような媒体に掲載されることが必要でした。

そこで、新聞などに記事として取り上げてもらうのが必要だと考えプレスリリースを配信しました。多くの男性記者が小さな記事にしかしてくれなかった中、ある女性記者に、4段ぶち抜きの大きな記事として取り上げて頂きました。その記者自身が、育児休業からの職場復帰に非常に苦労した経験を持っていて、『wiwiw』の内容に非常に共感を持ってくれました。その記事はびっくりするほど扱いが大きく、それを見て他の媒体からも取材の申し込みが相次ぐようになったのです。

不満を「憤りリスト」でチャンスに


―――仕事がうまくいかないときは、どう対処してますか?

小室:そんなときお勧めしたいのが、「憤り(いきどおり)リスト」という方法です。まず、仕事をしていて納得いかないこと、不満などの憤りをノートの左側にネガティブな気持ちそのままにリストにして書き付けます。そのノートは一度閉じて、数日寝かせます。そしてポジティブな気持ちのときに開いて、左側に書いたことを右側に、ポジティブに提案するような言葉で置き換えるのです。すると自分がやるべきこと、解決方法がみえてきます。

「憤りリスト」を本格的に使い始めたのは、資生堂の奈良支社にいたころです。最初は仕事がうまくいかないときやモチベーションが下がると、左側に書くようなネガティブな言葉のままに周囲に話していました。しかし、ネガティブな言葉は「単なるグチ」だと思われ、「じゃあ飲みに行く?」とは言ってもらえるのですが、私としては状況を改善したかったのです。飲みに行くだけでは、何も議論が進展しませんでした。

ところが、憤りを感じたことを、ノートの右側のポジティブな言葉に変換して話すようにすると相手は「提案」という風に捉え、真面目な議論として取り上げてもらえるようになりました。言葉を変えるとチャンスが広がるのです。


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