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「なるべくならリスクは取らないほうがいいんです。会社を“飛び出す”というのは間違っていると思います」
渡邉氏のケースから「助走期間」の考え方を学んでほしい。異業種・異職種転職など、現状と目標に大きなギャップがある場合、突然今の仕事を辞め、次の仕事にチャレンジするのは極めてリスキー。次の転職先に合格する確率が低いうえに、結局、転職先を妥協してキャリアダウンする可能性もある。
むしろ、例えば半年間ぐらいを「助走期間」と定め、「専門学校に通いスキルアップする」、「現職で実績を上げる」といった準備をしてから転職活動に臨んではいかがだろう。少なくとも「半歩」ゴールに近づき、キャリアダウンのリスクを軽減できるはずだ。
これに似たケースで、「会社を辞める前に転職活動する」もしくは「会社を辞めてから転職活動する」どちらを選ぶべきか相談されたことがある。この場合は特に事情がない限り、在職中の転職活動をお勧めしている。やはり一時的にも収入ゼロになるのは、経済的にも精神的にも負担が大きいからだ。 |
実践的なキャリア戦略
ギリギリまで自分を追い込む「背水の陣」で成功する人もいるが、それはあくまでレアケース。「次のタネをまく」「リスクを最小化する」など、渡邉氏の考え方は誰にも取り入れやすく、現実的なキャリア戦略といえるのではないだろうか。
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