お前は「マンエツ」
▲上司にもストレートに意見をぶつけていました |
「よく『お前はマンエツだ』と言われました。“僭越(せんえつ)”の千の10倍生意気だからマンエツ(笑)。2つも3つも役職が上の人に対してもストレートに意見をぶつけていましたが、最後は『お前ほど生意気な担当者は初めてだが、ずいぶん気骨のある奴だな』と認めてもらいました。東京の本社に異動する際には、盛大な送別会を開いて頂きましたよ」
私心なく純粋に会社のことを考えた意見に、役職など関係なく共感していた上司も多かったのだろう。
▲著書「BCG戦略コンセプト」 |
自分の部下や後輩に「これをやれ!」と命ずるのは簡単だが、上司に自分の主張を通すのはとても難しいことだ。しかし、どんな会社の人でも大きな仕掛けを実現させるには、肩書きや部門間のハードルを乗り越えねばならない。それにはロジックを明確にするといった自己鍛錬が欠かせない。背伸びをする攻めの姿勢が、ビジネスパーソンとしての実力値を高める。それは、その後水越氏が転身した経営コンサルタントのみならず、すべてのキャリアで生きるであろう。
・参考記事『それなりの人、ならではの人』