手帳術のリスクヘッジ効果
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やりたいこと、やるべきことに明確なスケジュールを埋め込み、自分をコントロールしてゆく。少し自分にプレッシャーをかけることになるが、それには深い理由があるのだという。問題が起こったときに対処するのではなく、問題が起こる前に手を打つ予防的“リスクヘッジ効果”があるのだ。プライベートの予定も1冊の手帳の中に書き込むことについて、その理由を佐々木さんは次のように語っていた。
佐々木:「家族で温泉旅行に行こう、というプランがあったとします。でも本業のスケジュールが立て込んでいると、正直、ちょっと後回しにしたいと思うこともあるでしょう。でも、そのツケは必ず回ってきます。
家庭のケアを軽視すると、子供が寂しがるとか、体調を崩してしまうとか。結果的に仕事に集中できなくなってしまうんです。だから緊急会議の予定と同じ意識でプライベートの予定も、あらかじめ手帳に書き込む方が上手くいってます」
深い経験の裏付けがあるからこそ、多くの人の共感を呼び、支持されているのだろう。
マイナスの歴史を作らない!
最後に読者へのメッセージを頂いた。
佐々木:「上司とそりが合わないとか、仕事が上手くいっていない人に、『本当にその問題は解決できないものか?』と問いたい。きっと真正面から話し合えば、思い違いに気づくケースも多いのではないでしょうか。
確かに、本人の力だけでは解決できない問題もあります。そのときはキッパリ辞めてもいいでしょう。でも、自分のキャリアに“マイナスの歴史”だけは作ってはいけません。1つでも後味の悪い思い出があると、次のステップに進むとき、自分にウソを付くことになりかねないからです。
そして最後にもう1つ、転職するときには、自分が相手にどんなプラスを与えられるか、ウィン-ウィンになれるかどうか、真剣に考えてくださいね」
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