ベストな手帳を求めて
▲『ギブ&ギブンの発想―自分が動く、世界が変わる』佐々木 かをり (著) |
佐々木さんは96年に現在の手帳に出会ったが、それまでの試行錯誤の期間は、かなり長かったようだ。
学生時代は、毎年夏に罫線のみ小型のノート帳を買い求め、手が空いた時間にオリジナルの手帳を制作していた。連絡先も1冊の手帳に集約するため、電話番号もすべて書き写した。
その後、フリー通訳者として活躍していた80年代の後半、来日した研修インストラクターから聞いた「ファイロファックス」を何年か使った。1枚に1日のスケジュールを書くリフィルを海外出張の際に購入していたという。これ以外にも多くの手帳を試したが、どこか使い勝手の悪さを感じていた。
ワークスタイルの変化と手帳の関係
現在の手帳スタイルを確立したのは、佐々木さんがユニカルの経営に集中し始めた93年以降のことだった。それまで『ニュースステーション』のリポーターとして、突発的な事件に予定が大きく左右されたが、社長業はミーティングや出張などを計画的にスケジューリングする必要があった。
またこの時期、第一子の誕生や「国際女性ビジネス会議」の開催、著書の出版など、業務の過密度と複雑度が増してきている。その結果、バイブルサイズの「ファイロファックス」よりも、さらに大きな書き込みスペースがほしくなる。そこで95年、A4デスクタイプのスケジュール帳を使い始めた。時間単位が15分と細かいのも気に入った。
▲アクションプランナー やっと出会った手帳だった |
たくさん書き込めるが、持ち運びには適さない。外出・出張が多い佐々木さんにとってそれが最大のネックだった。
そんなとき海外出張中に出会ったのが、B5とA5の中間サイズで、バックにすんなり入る糸綴じタイプの手帳だった。以来、毎年海外で購入し、愛用していた。