講師業の変化
▲「予備校業界はコンテンツビジネスになった」 |
講師の仕事内容も、大きく変貌を遂げました。講義が映像化されることで、講師にも“番組プロデューサー”的センスが求められています。番組構成や画面構成など、視覚的効果も考慮した演出も、大切な講師の仕事です。
安河内:90分番組の脚本を自分で書き、構成・演出まで考え、自分で演じているようなものです。まるで、自分で主演・監督を務める『ジャッキー・チェン』ですよ(笑)
週に1回程度ライブ講義を行い、生徒の反応を見ています。しかし、これはリサーチに重点を置いた、アンテナショップ的色彩が強いんです。
ライブ講義が減った結果、講師の実力をアピールする場が少なくなっています。東進予備校には、全国800カ所のサテライト拠点があります。そこにまず足を運んでもらい、授業を受講してもらうには、生徒にまず名前を知ってもらう必要があります。
私は、年に数冊の参考書を執筆し、予備校を通じ、全国で講演活動を行っています。昨日も埼玉の熊谷、その前日は名古屋・大阪に出張。英語勉強法や、DVDの活用法について講演しました。こうした講演が年に100件近くあります。