なかなか踏み出せない第一歩を踏み出すには
キャリアアップをしたいと頭の中で考えていても、アクションを起こさないと何も変わらない |
2週間後、再びその女性と会う機会がありました。そこで、「自分に向いている仕事は見つかりましたか?」と聞いてみたところ、相変わらず「自分に向いている仕事が何なのか分からない」という返事でした。
そこで、私は質問を変えてみました。「この2週間、自分に向いている仕事を見つけるために、何かアクションを起こしましたか?」
彼女の答えは「どんなアクションを起こせばよいのか、まずそれがわからない」ということでした。
このような問題は、この女性だけに起こることではありません。インタビューをしてみると、キャリアアップやキャリアチェンジを考えていながら、実際には何もアクションを起こしていないという人が実に多いのです。頭の中で「キャリアアップをしたい!キャリアチェンジをしたい!」と考えても、アクションを起こさなければ何も変わりません。
そこで問題なのが、どんなアクションをおこせばよいのかわからない人は、最初に何をすべきなのか、ということです。私はこんな人々には、「まず最初に世の中にどんな仕事があるのか知ってください。その上で、自分なりの仕事観を持ってください」とお伝えしています。
では、世の中にどんな仕事があるのかを知るには、どんな方法があるのでしょうか。いろいろ方法はあるのですが、手軽にできるのは例えば以下の方法です。
■リクナビなどで会社紹介を片っ端から読みまくる。
■「よくわかる○○業界」(日本実業出版社)の中で興味のあるもの無いもの、無差別に読む。
■「○○図鑑」などの業界案内本を全部読む。
■様々な企業のホームページの採用ページ、特に先輩たちの仕事紹介のページを数多く読む。
ここで重要なのは、とにかく「読みまくる、乱読する」ということです。質を気にするのではなく、量をこなすことが大切なのです。では、何故「質より量」なのでしょう?そのヒミツは次ページで!