キャリアプラン/キャリアプラン事例

「文具を買わない会社」(2ページ目)

やりたい仕事を実現し続ける、ライブドア広報・乙部綾子さん。彼女はやりたい仕事が突如“降ってくる”のだという。そんな彼女に、充実したキャリアをつかむヒントを教えてもらった。

執筆者:角田 正隆

無駄がない堀江社長の経営

「堀江の言っていることは、正しいし無駄がないんです」
「堀江の言っていることは、正しいし無駄がないんです」ライブドア社での日常はブログに書かれている 
以前いた会社は大企業でしたから、文房具なんて自分の好きな色で揃えていましたからね。ボールペン1つだって「このメーカーのが書きやすいから私はこれにしよう」という具合ですよ。文具のカタログ眺めるのが楽しかったりして・・・。でもこれは明らかに「無駄な経費」ですよね。

最初は「エッ!!」って驚きましたが、冷静になって考えれば、やっぱり堀江の言っていることは、正しいし無駄がないんです。

先日の「憧れのカリスマ経営者ランキング」で堀江社長は2位にランクイン。読者からの声にも、その合理的な考えを支持するコメントがありました。

「斬新な考えで経営に新しい風を起こしてくれていそうな気がする。社長室が無い上デスク自体も中古でしか買わないというのが更によし! 『机がお金を稼いでくれるわけじゃないですから』の言葉には憎たらしさと同時に尊敬しました!」(女性 25 茨城県)


「やれば?」で即決

―――どこかで「ライブドアって楽しい」とコメントしていましたよね。どういう面が楽しいのですか?
乙部:自分の意見が通りやすい会社なんですよ。例えば「今度こういうことをしたい」って思うじゃないですか。これを大企業でやろうとすると、何度も稟議を経る必要があって、実現までものすごい時間が掛かります。

ところがライブドアは、そもそも社長室がありませんから、いつでも堀江に話しかけられます。

「社長、私はこういうことがやりたいんです」
「やれば?」

これで終わりです(笑)。だから、良くも悪くも自分自身が試される会社かな。

―――堀江社長ともフランクにお話しますよね。カリスマ社長がすべてを決めるトップダウンの会社ではないんですか?
乙部:堀江は人の意見を聞きますよ。もちろん堀江の意見の方が正しいことが、どちらかというと多いのですが、きちんと自分の考えを説明できれば堀江はちゃんと話を聞くし、考えも改めてくれる。ライブドアは“堀江商店”ではないんですよ。

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