キャリアプラン/キャリアアップの方法

採用の超プロが斬る!「面接と書類選考」(3ページ目)

これまで数万人の人材を面接してきた採用の「超」プロ安田佳生氏。彼は面接や書類選考で応募者の何を見極めようとしているのか?

執筆者:角田 正隆

「生きる意味」とは?

社員専用カフェ・カウンター。日中は専門のスタッフがコーヒーやランチを提供してくれる

―――安田さんが著書で主張なさっていることは、結局は「どうすればよりよく人生を過ごせるか?」というテーマにつながっているような気がしました。

安田:確かにそうかもしれません。

人生をよりよく生きるには「生きる目的」を設定しなければなりません。例えば「あと5年であなたは死ぬ」と宣告されたら、あなたは生き方を大きく変えると思うんです。多くの人が「平均年齢が80歳」だと思っているから「まだ50年ある」と思って、誰も焦らないし変わろうとしないんです。

もともと人間に生きる意味などありません。生きる意味は自分で考えるしかないんです。できればその意味は、無茶なものの方がいいと思います。私も「社員の平均年収を3000万円する」とか、「アマゾンの奥地で一番有名になる」「日本一休みの多い会社にする」などの大胆な目標を掲げています。
1Fカフェから外を見る。道行く人がカフェを間違えて入ってくることがある

目標は目指すことに意義があります。例えば、ある高校球児が「甲子園を目指す」とある日宣言したとしましょう。結果は、甲子園で優勝するかもしれないし、地区大会で破れるかもしれません。じゃあ、甲子園に行けなかった少年たちが甲子園を目指したことを後悔すると思いますか?確かに悔しいでしょうが、甲子園を目指した時間は充実していたと感じるはずです。その甲子園を目標に努力するというプロセスに、価値があるのだと思います。



コラム アイデア発想法



―――安田さんはベストセラー作家であり、人気講師でもあります。面白い話のネタはどうやって考えているのですか?

とにかく「発信する場」をつくることが大切だと思います。私は講演や著書以外にメールマガジンを配信するなど、多くの発信の場を持っています。そうやって出すことによって、新しいアイデアが出てくるのです。多くの人はアイデアは外にあると思って、情報集めに四苦八苦していますが、アイデアは自分の頭の中にあるのです。それを出してしまわないから、新しいアイデアが生まれてこないのです。

例えば、売り上げアップのアイデアを出すとしたら、それを周囲に公表して出し続けるというのはどうでしょう。数十個ぐらいだったら出来ると思いますが、1日1個年間300個近く出そうとしたら相当鍛えられるはずです。
 


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