不本意な人事異動を乗り切る!

4月は変化の季節。人事異動や担当替えによって、新しいポジションに就いた人も、多いのではないでしょうか。

以前から希望していた仕事に異動が決まり、期待に胸を膨らませている人も多いでしょう。しかしその一方では、不本意な勤務地やポジションに異動させられ残念な思いをしている人も多いはず。

会社員であれば避けようもない「人事異動」に、ビジネスパーソンはいかに対処すべきか? 

多くのキャリア事例を知るヘッドハンター、備海宏則氏から“変化対応型キャリア”の作り方について話を聞いた。
備海宏則さん
備海宏則(びかい・ひろのり)さん 若手実力派ヘッドハンター。72年茨城県生まれ。96年慶大商卒。不動産会社経理財務部門を経て、大手総合人材会社で人材紹介業務に従事。ヘッドハンティング会社設立に参画。2005年キャリアエピソード設立、代表取締役就任。


Contents
 1. 変化対応型キャリア
 2. 大切なのはキャリア・ゴール
 3. 柔軟なキャリア・ストーリー
 4. 会社の意図vs本人の意志
 5. 変化しないリスクとは?

変化対応型キャリア

―――4月は何かと異動の多いシーズン。人事異動によって転勤や部署異動、配置転換など、大小さまざまな変化があります。ビジネスパーソンは、その事態にいかに対処すべきでしょうか?

備海:いい意味でも、悪い意味でも、変化は避けられるものではありません。ただ確実に言えるのは、いいキャリアを歩んでいる人は、一見「悪い変化」に見える状況すら、次のステップのバネにします。

私が知っている例では、大手流通の国際バイヤーとして大活躍した人が、人事異動で現場の販売に回され、店頭で接客する日々へと一変しました。世界中を飛び回る華やかなバイヤー職から、いちスタッフとしての販売業務は内心悔しいものがあったそうです。

しかし冷静に考えると、今までやや見失いつつあった消費者と現場で間近に接するいい機会となり、次にやるべき仕事が次第に見えてくるようになります。数年後、新プロジェクトを立ち上げるポストを得ると、水を得た魚のように、店頭で温めていたアイデアを大きく開花させることになったそうです。

大切なのはキャリア・ゴール

―――上司の一声で同じ部署内でも、大きな職種転換が行なわれるケースがあります。例えば人事部でも、採用担当が給与計算担当に移ると、同じ人事でも全く仕事のタイプが異なります。この場合、どう対処すべきですか?

備海:一番大切なのは「キャリア・ゴール」を再確認することではないでしょうか。もし将来の目標が、人事マネジャーやディレクターであれば、採用だけではなく、給与計算などの事務周りも、なるべく早い段階で抑えておくべきです。そうでなければ、転職など別の道も検討する余地があります。