新入社員の「期待と不安」
4月といえば新入社員のシーズン。今年4月入社の皆様は、初めての社会人生活に、期待と不安が入り混じっている頃では? 「『営業に行って水を掛けられた』なんて噂を聞いて心配だ」という声も耳にします。
そこで本コーナーは、「フレッシュマン特別企画」として、4月に社会人になる方を応援するガイド記事をお届けします。若手のキャリア相談に強い人気キャリアカウンセラー、藤井佐和子さんにお話を伺いました。
入社直前「不安ノリキリ法」
▲藤井佐和子さん 大学卒業後、カメラメーカー入社。その後、総合人材会社で延べ1万人以上のキャリアカウンセリングを手掛けた。現在は独立して「ウーマンズキャリアプロモーション事務局」主宰、キャリアカウンセリング、女性向けセミナー、執筆など多方面で活動中。 |
藤井:未知なるものに対する不安は、人間なら誰でも感じることだと思います。社会人になる直前の学生さんから話を聞くと、次のような不安を感じている人が多いようです。
1.人間関係(上司や先輩とうまくやっていけるか)
2.職場環境(会社の雰囲気はどうか)
3.自分の能力(自分の能力で仕事ができるか)
4.配属(やりたい仕事に配属されるか)
ところが、同時に「入社したときに何が楽しみか?」と質問すると、
1.新しい人と出会いがある
2.活躍するチャンスがある
3.やりたい仕事ができる
など、不安の裏返しとも言える回答が目立ちます。
つまり、不安も期待も紙一重。見えぬものに対する不安をいかにポジティブに考え、楽しみに転換するかがポイントです。それが上手くできれば、不安を前向きなエネルギーに転換できるでしょう。
―――『営業に行って水を掛けられる』かもしれませんが、逆に『一生の恩人に出会う』チャンスもある、ということですか?
藤井:そうですよ。嫌な人と会うなんて、今までもあったことだと思うし、これからもそれは避けられるものではありませんよ。