原則1「カネ渡しのヒット・アンド・ウェイ」
▲カネを使うにもスピードを |
政治工作でカネが必要となれば、その場ですぐ秘書に封筒を出させ、料亭で芸者や下足持ちに一万円をサッと渡す。カネを出すことをおもねることなく、ポンポンと小気味よくカネを差し出す。
逆に、目の前に札束をチラつかされたら、どんな気分になるだろうか。なんともいえない不快感だけが残る。しかし、凡人はカネに未練を感じ、札束をチラつかせてしまう。それこそ、札束で頬を叩くに等しい行為だ。
▲『田中角栄の超人材育成術』カネは相手のポケットに押し込め! |
この技を「カネ渡しのヒット・アンド・ウェイ」と名付けたい。
サプライズ1「スピードで先制攻撃」 カネを渡すという、料亭で対面しながら行なうべき儀式を、立ち話で相手のポケットにカネを押し込む「スタンディング・スタイル」と、ポケットに忍ばせた「実弾(現金)」をサッと渡すカジュアル化で、驚きを演出。 |