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「29歳で衆議院議員」インタビュー(7ページ目)

政治家として歴史に残る仕事をしたい―――。元・外資系企業社員、村越祐民氏(30)は、衆議院議員に29歳で当選。きっかけは立候補者の「公募」だった。

執筆者:角田 正隆

ポリティシャンvsステーツマン

学生インターンとの集合写真
志ある若者たちと (右から)井上智弘君、岩田孝一君、武藤靖君
―――どんな政治家を目指しますか?
村越:僕は人のために、より多く「還元」できる“プロ政治家”を目指しています。特定のテーマや国会対策に特化する“族議員”ではく、オールマイティーな政治家になりたい。僕が目指すのは、ポリティシャン(政治屋)ではなく、ステーツマン(政治家)です。

―――これから政界を目指す人にアドバイスをお願いします。
村越:大いに夢を語り、その夢に向かって邁進してください。自分の夢に対して「無理」と言う人とは、付き合わなければいい。自分の夢を応援してくれる仲間やブレーンを持つべきです。お金なんて必要ないんです。チャンスは公平です。一生懸命努力すれば、必ず道は開けるのです。

衆議院議員 村越 祐民 氏 プロフィール

1974年2月、千葉県市川市生まれ。青山学院大学国際政治経済学部を卒業後、外資系コンピューターメーカーに入社。早稲田大学大学院法学研究科修士課程に入学、憲法学を専攻。大学院在学中、党の県議会議員立候補者の公募に合格。2003年4月、千葉県議会議員選挙(市川市選挙区)に出馬し、初当選。同年11月、衆議院議員総選挙(千葉県第5区)に出馬、29歳で初当選。千葉県歴代最年少衆議院議員に選出される。現在は衆議院議員として、安全保障委員会、財務金融委員会、政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会に所属。日本都市政策研究所の主任研究委員・日本マンション学会会員としてマンション問題に詳しい。衆議院議員 村越ひろたみ「オフィシャルwebサイト」


コラム:「政治とカネ」~選挙費用の実態~

かつて国政選挙は「2当1落」(選挙資金2億円で当選。1億円なら落選)などと言われていたが、最近の状況は大きく変化している。小選挙区制の導入と公職選挙法が改正によって、候補者の競争条件は平等になりつつある。

選挙区が狭くなれば、選挙コストは下がる。選挙費用には上限が課せられ、公費で負担される選挙費用も多い。最近は「マニュフェスト」が注目され、政策そのものが問われている。「政治はカネ」ではなくなった。

一部の政治家は、政治の透明性を求める声に応じて、ホームページで自らの選挙資金の内訳を公表している。それを見ると確かに、規模が大きくなれば必要となる選挙資金も増えるようだ。

しかし、小規模な選挙からスタートして、徐々にステップアップすれば、それに応じて周囲のバックアップも増える。夢を諦めずチャレンジしてほしい。

市町村議会議員の選挙費用
・藤代町 小泉眞理子氏 平成15年実績 787,358円
・富山市 志麻愛子氏 1,130,420円 後援会の年度会計も公表
・飯塚市 えぐち徹氏 平成12年実績 公費負担控除後 642,009円
・三鷹市 増田仁氏 公費負担控除後 406,947円

衆議院議員の選挙費用
中田ひろし氏(現横浜市長) 第42回衆議院選挙 3,002万円

参考
参議院議員 江田五月氏「政治資金と選挙資金」


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大田区区議会議員 田中 健 氏「25歳銀行員が区議会議員に」
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