キャリアプラン/キャリアプラン事例

「29歳で衆議院議員」インタビュー(6ページ目)

政治家として歴史に残る仕事をしたい―――。元・外資系企業社員、村越祐民氏(30)は、衆議院議員に29歳で当選。きっかけは立候補者の「公募」だった。

執筆者:角田 正隆

首相席に座る村越議員
予算委員会が開催される会議場で、首相席に座る村越議員 「将来、首相を目指すのか」など愚問か?

サラリーマンの苦労を味わう

―――どんな仕事をしていましたか?
村越:営業とマーケティングを兼務する「プリセールス」という仕事でした。顧客に対して提案やプレゼンテーションをする仕事です。当時、パソコンの処理能力が急速に向上して、私がいた会社の商品の競争力が急速に低下してゆきました。ビジネスはとてもやりづらかったですね。だから、サラリーマンの苦労は、よく分かるんです。

―――その後、大学院に入学したのはなぜですか?
村越:将来、政治家になったとき、プロ政治家としてプライドを持って仕事をするためには、軸になるスキルや素養が必要です。政治家の仕事は法律を作ることです。1度、じっくり法律を勉強したかったのです。役人と対等に議論できない政治家には、なりたくなかったのです。

キーワードは「還元」

―――政治家を志した理由や、信条を教えてください。
インターンと打ち合わせをする村越議員
政治家を目指す若者たちと これも「還元」だ
村越:学生時代は「自分の名前で勝負したい」といった、勝手気ままな個人主義的な考えで、政治家を志望していました。ところが、大学院で憲法を学んで、考え方が一変しました。真の個人主義とは、義務と責任が伴うものなのです。

個人と社会をつなぐ装置が「職業」です。そして、すべての職業が、社会に幸せや満足を「還元」する作業です。僕にとって「還元」が1番イメージし易かったのが、政治家という職業だったのです。

この「還元」が、自分の信条や人生哲学を表すキーワードです。

僕は今まで、目指すものを次々と実現した、極めてラッキーな人間です。だからこそ、周囲の協力者の恩恵を強く感じるし、それを返す責任があると信じています。

政治家という職業を通じて、人に「還元」する人生を送りたいのです。

>>>政治家を目指す人へのアドバイス>>>
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