バリ島/バリ島の観光

バリ島初の映画ロケ、「食べて、祈って、恋をして」(2ページ目)

2010年秋の話題の映画といえば『食べて、祈って、恋をして』。ひとりの女性の実話で、700万部のベストセラー小説をジュリア・ロバーツ主演で映画化した作品です。イタリア・インド・そしてバリ島。旅先で出会った人々の言葉や体験した出来事とともに心ひかれるのが、その土地の空気感が伝わってくる映像でしょう。じつはバリ島でハリウッド映画のロケが撮影されるのは初のことだそう。ロケ地情報などウラ話も、ご紹介します。

古関 千恵子

執筆者:古関 千恵子

ビーチガイド

作品中で2度訪れる、カギとなるバリ島

「食べて、祈って、恋をして」3

ウブドの森を自転車で駆け抜ける……美しい映像が繰り広げられます

バリ島の友人に聞いたところ、意外にもハリウッド映画のバリ島ロケははじめての出来事だったとか!? あぜ道が走るみずみずしいライステラス(棚田)や主人公が疾走するヤシ林、アジアの活気に満ちたマーケット、沐浴する子供たちなど、スクリーンにはバリ島の魅力が映し出されます。映像を見ているだけで、バリ島を旅している気分になれるはず。

作品中で、主人公はバリ島へ2度旅します。最初のバリ島は仕事のために訪れ、メディスンマンと運命の出会いをするのですが、メディスンマンは預言者のように言いました。「いつかバリ島に戻るだろう」と。さらに「世の中を見るときは頭ではなく、心で見るのだ。神の存在がわかる」と。この言葉を受けて、主人公はイタリアとインドを経たのちに、バリ島へ再び戻ってきたのです。

預言者的メディスンマン、実在します!

「食べて、祈って、恋をして」4

メディスンマンのクトゥさん。実際にお会いしてきました

「食べて、祈って、恋をして」5

バリニーズ・トラディショナル・ヒーリングセンター。主人公が新築するために尽力したジャムウ屋さんも実在します

実はこのメディスンマンは、ウブド在住のクトゥ・リアさんという実在する方! ヒーラー家業を代々受け継ぎ、クトゥさんで9代目。手相と人相などからその人の状況を読み取り、アドバイスを授けてくれます。

先日、クトゥさんにお会いして話をする幸運を手にしました。クトゥさんがヒーラーとして目覚めたのは、17歳の時のことだそう。大けがをして、寝込んでいる時に祖先が夢に出てきて、薬の処方の仕方を教えたのがはじまりだったとか。ヒーラーとしての仕事は35歳から。そして今のお年は95歳とのことですが、作品中では「101歳、本当は65歳」と……。本当は何歳なのでしょう?

そして、クトゥさんにガイドも占ってもらいました! まずは悪霊を払うために線香に火をつけ、お供え物のチャナンに祈りを捧げながら聖水をかけます。一連のお清めの儀式を終えてから、占いはスタートしました。手の平、顔、背中、すねを見て、そこから受けるインスピレーションを浮かび上がるままに語っている感じといいましょうか。ガイドは94歳まで生きるとのことですが、当たるか、どうか楽しみです!

 
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