ホテルでの犯罪
セキュリティのしっかりしているホテルを選ぼう (c) Paris Tourist Office - Photographe : Nicky Bouwmeester
手口としては、客を装いホテルに侵入し、ドアが開いている客室に入って貴重品を盗むといったものから、警察を装い客室に無理やり侵入し、金品を奪って行くという悪質なものまで報告されています。出かける時はフロントのセイフティーボックスに預けるようにし、けして客室にそのまま置いていかないように。それから、いくら警察といえども、無断で部屋に入ってきたりしません。おかしいと思ったら、すぐにフロントに連絡しましょう。
街でのトラブル
日本と比べると、声をかけられる確率は高くなる
フランスは魅力的な高級ブランドが数多く揃っており、ショッピング天国ではあるのですが、ブランドの買い物袋をたくさん持って歩くことはおすすめできません。また、ブランドのバッグや洋服をこれみよがしに身に着けることもしかり。「お金を持っている」と、狙われる確率が高くなるからです。
そして、フランスだけでなくラテン諸国でありがちなナンパ。フランスでは日本語や日本文化を学んだり、ワーキングホリデー制度で日本に住んだりと、日本に親しみを持つ人が年々増えている印象があります。そのためか、日本語を話すフランス人も大分増えてきています。楽しいひと時を過ごせると判断したならば、自己責任でお茶くらいはアリかもしれませんが、充分に注意を。飲み物に薬を混ぜて連れ去ろうとするとんでもない輩もいますので、安易に着いて行くのはオススメしません。
日本人を含め、アジア人を狙うフランス人男性も多く、不慣れな様子の観光客(特に女性一人は狙われやすい)を見ると話しかけてくる人で「怪しいな……」と感じたら、絶対に相手にしないこと。言葉がわからないふりをしても通用しない場合があるので、きっぱりと「興味ありません!」と言いましょう。日本語でもいいです。敵は日本人の感覚とは違いかなりしつこく食い下がるので、毅然とした態度で追い払って下さい。
身に危険が及ぶ可能性
平和を取り戻しつつあるとはいえ、残念ながらフランスでは身や命に危険が及ぶ可能性が全くゼロとは言いきれません。万が一そのような緊急事態に遭遇してしまったら、最悪のケースを避けるため、出来るだけ冷静に落ち着いて対処するようにしましょう。人通りのあるところなら全力で助けを求める、携帯がない場合は電話ボックスを探して警察に通報する(フランスは17)など。被害に遭った後は警察に行って事情を話し、被害届を発行してもらうこと。英語や日本語がわかる警察関係者も増えています。その後日本大使館もしくは領事館に行き、しかるべき手続きをしましょう。
【参考サイト】