フランス/フランス関連情報

すっきりとした街並み、消えた電線の謎に迫る。 フランスの景観はなぜキレイ?

何百年も昔のままと思われがちなフランスの街並み。でも一昔前には電柱が立ち並び、空には網の目のような電線があったことも。今ではフランス中どこに行っても見ることの出来なくなったあの電線はどこに行ったの?

執筆者:赤木 滋生


丘から望むフランスの愛らしい街並み。何かすっきりしてません?ほら、電柱も電線もまったくなし。フランス中どこに行っても同じこと、じゃま物のない美しい景観が楽しめる。
フランスの街角を散策して感心するのはすっきり整った美しさ。はっとさせるような奇抜なフォルムやセンスを競うよりも、しっとりと周りに溶け込む調和を大切にした、時代を超えた美意識を感じさせてくれます。

そして、なにより、あのうっとおしい電線がない、じゃまっけな電柱がない。電線撤去率ほぼ100パーセント。パリやニースはもちろん片田舎の名もない村でもすっきりしっとり良い感じ。

町外れの丘に登ればさらに電線のない街の美しさが実感できます。そびえ立つ教会の塔に寄り添うように建ち並ぶ家々の石屋根の美しいこと。何百年も前から変わらない蜂蜜色の石壁の愛らしいこと。まだ生活に電気のない頃から続く景観に、そりゃ電線や電柱は無粋ですよね!

でも、もちろんフランスに電気がないわけありません。日本でも都心や一部の幹線道路で行われているのと同じように地中に埋設されているだけなんです。違っているのは徹底ぶり。電線だけじゃありません。ガス、水道、電話、下水道などライフラインがばらばらではなくまとめてすっきり地中に埋められているんです。

INDEX
  ■石畳はだてじゃない
  掘り返しは一度だけがいい
  ライフラインはすっきりまとめて
  変圧器はどこに?
  民営化騒動はフランスでも
  フランスライフラインお役立ち情報


石畳はだてじゃない


フランス名物の石畳は見栄えも良いけれど、埋設物の工事がとっても簡単なのがいい。石をめくって、配管後はそれを貼りなおすだけ。まだらな路面が景観をぶち壊す事はない。
フランスの町の中心部はたいてい石畳が敷き詰められています。アスファルト舗装に比べると歩きにくくはあるけれど、景観的には段違いに美しい。でも利点は見栄えだけじゃないんです。簡単にはがせて埋設工事ができ、はがした石を貼りなおせばすっかり元通り。アスファルトのようにまだらになることもないし、屑が出てもごくわずか。痛んだりちびて丸くなってもひっくり返して何度も使えます。

掘り返すのもできるだけタイミングを合わせて、電気もガスも水道も同時にやってしまうのでむだな掘り返しでいつも工事中ということもないように努力されています。それにしても石畳ってたんに砂をつき固め、石を並べてるだけなんですね。出来上がれば車はもちろん、でっかいトラックでも平気でぼこぼこ行き交っています。
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