学習・勉強法/中高生の勉強方法・学習習慣

【高校受験】秋からやるべきことと科目別勉強法(2ページ目)

勉強の仕方を合唱コンクールの練習にたとえると、普段の勉強の仕方は「パート練習」のようなもの。もちろん、それはそれで大切なことですが、受験生にとって本当に大切なことは、秋以降に行う「全体練習」にあたる勉強の仕方。この秋に受験生がやっておくべき勉強とは。

伊藤 敏雄

執筆者:伊藤 敏雄

学習・受験ガイド

理科の注意点「計算問題や記述問題」

理科には、物理や化学に関する1分野と、生物や地学に関する2分野があります。1分野は覚えることだけでなく計算問題や考える力を問われる問題もあり、2分野は覚えることが多いのが特徴です。

覚えるべき内容は、教科書や参考書で復習するようにしましょう。計算問題や記述問題に関しては、分野別問題集を解くなどの対策をとりましょう。

英語の注意点「文法」

 英語は、単語、文法、英作文、長文、リスニングなど、分野別の勉強が特に重要な教科。中でも、文法事項は覚えることが多く、また受験生の多くが苦手としている分野です。文法に関しては、参考書や分野別問題集を購入して、しっかりとおさらいしておきましょう。


「not(~でない)」の用法一つとっても、英語が苦手な人にとってはわかりにくいもの。ガイドが一押しのおすすめ参考書は「大西泰斗のイメージ英文法」です。「not」も実は形容詞を同じように「すぐ右側のものを否定する」という性質があります。
理屈ではなく感覚で身につくからよくわかる「イメージ英文法」

理屈ではなく感覚で身につくからよくわかる「イメージ英文法」


だから、「I am not a student.」となっても、「I not am a student.」とはなりません。「not」が否定したいのは、「am」ではなく「a student」だからです。同じように、「I do not play tennis.」となっても、「I play not tennis.」とはなりません。「I play not tennis.」だと、「私はテニスでないをします」と意味不明な文章になってしまいます。
「not」はすぐ右側を否定するという性質がある。だから、be動詞と一般動詞では、否定したい語が異なるのでnotの位置が違う。

「not」はすぐ右側を否定するという性質がある。だから、be動詞と一般動詞では、否定したい語が異なるのでnotの位置が違う。

こうした違いを、理屈ではなく感覚(イメージ)でとらえようというのが、この参考書の特長です。それからもう一点。この参考書、実は書店の「受験参考書」の棚には置いてありません。一般人向けの英語関連本の棚に置いてあります。英文法に限らず、最近では一般人向けにわかりやすく解説した本が数多く出版されています。これを機に、書店で英語、数学、理科、社会の解説本を探してみましょう。
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