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ロンドン照明ウォーキング(2ページ目)

日本人なら誰もが一度は憧れるヨーロッパ。実は照明分野でも先進国です。今回は、新しい建築などで注目を浴びているロンドンからのレポートです。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

中央にある閲覧室(天井部)
その代表的空間のひとつが大英博物館のグレートコートです。この空間は以前図書館でした。それが別の場所に移築され、現在は一部の図書と閲覧室だけを残して、数年前にガラスの天井で構成されたダイナミックな空間が作られました。

建築家は世界的にも有名なノーマンフォスター、そして照明デザイナーはルーブル美術館のガラスのピラミッドを手がけたクロードエンゲルです。この作品は、建築家と照明デザイナーのコラボレーションによって、更に素晴らしい建築物となった良い例でしょう。

中央にある閲覧室(床面)
緩やかな曲線を描くガラスの天井は、晴れた陽射しを受けて、まるで宝石のようです。12月の太陽は沈むのも早く、午後4時を過ぎると、光は自然光から人工光にその主役が入れ替わります。

中央に位置するシリンダー状の閲覧室の部分では、上部とガラス天井の境に投光器が隠されています。この空間の照明は、この他に階段の足元灯だけです。閉館時間のことを考慮すると、これで十分なのかもしれません。

このような照明は、すべて電球色のランプで統一されており、日中の光と対称をなしています。照明器具やランプは、出来るだけ人の視線に直接入らないための工夫がされており、目にも優しい光です。


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