インテリア照明/ダウンライト・スポットライト

部屋の広さに適合 ダウンライトの選び方1(2ページ目)

住宅の照明でも一般的に使用されるダウンライトですが、種類や光源も様々で、選ぶのは少し難しいのでポイントをご紹介します。今回は、ダウンライトの大きさについて考えてみます。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

戸建住宅で選ぶときの注意点

断熱材とダウンライト

写真2.断熱材とダウンライト

戸建住宅では断熱材を使用した天井にダウンライト器具を選ぶ場合、断熱材の種類に合わせて、SB型(ブローイング工法)、SG型(マット敷き工法)、SGI型(高気密マット敷き工法)から選びます。

一般のダウンライト(M型)を断熱天井に取り付ける場合、施工が厄介だったり、断熱遮音効果が薄れたりすることも考えられるのに対して断熱施工用のS型器具は断熱材をそのまま覆って施工できるため簡単で、断熱遮音効果が維持できます。

 

なぜこのような違いが起こるのでしょうか。これはダウンライト器具の構造に関係します。一般のダウンライト器具は器具内にランプの熱が蓄積されないよう器具の外観にあたるハウジングに放熱穴があいています。しかし断熱施工用にはこれがありません。では放熱はどうして行っているのでしょう。簡単な方法は器具を大きくすることです。

 

断熱施工用のダウンライト器具は、同じ光源(ランプの種類とワット数が同じ)であれば一般型に比べ開口径が大きくなりがちです。ダウンライト器具はもともと器具の存在を目立たせないで空間の明るさを取ることが得意とするため、器具の開口径が大きく目立つと器具の本来持っている特徴が薄れてしまいます。そこで、できるだけ開口径の小さいものを選ぶこだわりがあっても良いと思います。

写真4では、75φ(開口面積:約44平方cm)のダウンライトで、シミュレーションしています。前ページと比較して、だいぶ小さく見えます。特に間接照明で天井を明るくする場合は、開口径が大きいと、トリムも光ってより目立ってしまうため、小型でグレアレスタイプ(開口部が眩しく光らないもの)など器具自体の見え方にも注意すると良いでしょう。
75φのダウンライト

写真4.ダウンライト75φを設置したシミュレーション。※配光は写真2と同じ。通常は開口径が変わると配光も変わる場合が多い。


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「得する電気代 ダウンライトの選び方2」
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