欧米でも人気のあるモダンな行灯
イサムノグチAKARIシリーズ |
木や竹の枠でデザインされたものは純和風のインテリアに使われますが、イサムノグチのAKARIのように竹庇護で和紙の形態を支持した枠の無い器具は洋室にも調和し、欧米でも高い人気があるようです。
昔の置き型行灯は、明るさが必要なとき器具の一部が開放するようになっていました。例えば手紙を読んだり細かな視作業のあるときには窓を開けるような感じで使われていたことが浮世絵などにも出ています。開放しても所詮は油の光。照度は弱く、ある測定によると5ルクス前後ということです。
視力がよかった江戸人
タタミコーナーの照明 |
江戸人は現代人よりかなり視力が良かったようです。彼らにとっては今私たちが思っているほど江戸のあかりは暗くなく、雰囲気も良かったに違いありません。
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