キレイに見せる3つのポイント
ブロードウェイライティング(リビナアカデミアより) |
光源によってはRaが良くても特殊演色評価数が悪い場合もあり、見せたい対象物の色によって光源の使い分けが大切です。
特に洗面では、日本人の肌の色を示すR15の演色性が重要です。身近な光源ではハロゲン電球を含む白熱灯が最も顔色をきれいに見せることが可能です。蛍光灯の場合は、演色性を高めた三波長型蛍光ランプの電球色を使用されると良いでしょう。
次に「陰影表現」ですが、光が集光しているダウンライトの真下では顔に陰影がつきすぎてしまい、鼻の下などが暗くなります。柔らかな間接照明の光は空間としてはきれいですが、逆に陰影がないため、顔がのっぺり見え表情を失います。
鏡の両側にブラケットをつけた化粧室の照明例 |
鏡の両側からの光は、顔をほどよく立体的に見せ、不要な陰影もつきません。ただ目線に近い位置に設置されるため、眩しさを与えないよう注意が必要です。また目線より下に光源が見えるブラケットはタブーです。
3つめの「光の広がり」は照明手法との組み合わせによって変わります。ダウンライトも拡散する光であれば不要な陰影もつきにくく、専用のパウダールームではない鏡の照明としては、効率的と言えます。
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