輝度と照度の違い

明るさを測る単位にルクスがあります。照明のなかではもっともよく使われる単位です。照度が高ければ高いほど明るく、物が良く見える、確かにそういった側面はありますが、しかし必ずしもそうとは言えない面もあるのです。

パソコンのキーボード

写真1. パソコンのキーボードの明るさ

写真1を見てください。ここではパソコンのキーボードがほぼ同じ照度で照らされています。全体に黒い面になっていますが、白い文字や記号が明るく浮かび上がって見えます。

このように同じ照度で照らされていても、白い部分と黒い部分でどちらが明るく見えるか?と言えば一目瞭然です。

照度は照らされている部分の反射率が反映されていません。それに対して光源そのものの明るさや反射率、透過率を考慮した面の明るさを輝度と言います。実際に、見た目の明るさを評価するのであれば、照度より輝度の方が近いことになります。

それでは何故明るさの代名詞に照度があるのでしょうか?もう一度キーボードの例で説明します。もし照度が下がって暗くなると、白い文字や記号でさえ見えにくくなります。

長時間見えにくい状況が続けば作業効率も低下し、目も疲れやすくなります。したがって、特に視作業に関して言えば、照度はとても重要なのです。

照度は照度計があれば簡単に計測できます。以前もスマートフォン(以下、スマホ)が簡易照度計になる記事を紹介しましたが、視作業面以外で部屋全体の明るさや明るさ感を知りたいときには、天井や壁面の輝度が重要です。ただ、それを測定器でいちいち測ることは大変です。

次のページでは「タブレットやスマホで輝度対比を測定」についてご紹介します。