照明・LED/照明器具・間接照明の基礎知識

電球型蛍光ランプの達人になる その3

電球型蛍光ランプはすべての白熱電球器具で使用できるわけではありません。今回は具体的な使用法と注意点についてです。また、調光可能な電球型蛍光ランプと白熱電球の比較実験もご紹介しています。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

白熱電球器具で使用するときの注意点


<器具の形状と使用場所について>
電球型蛍光ランプと他の蛍光ランプの決定的な違いは、電球型蛍光ランプは安定器をランプに内蔵していることです。そもそも蛍光ランプの発光は放電によって、紫外線を発生させ、それが管の内側に塗布された蛍光体を刺激して可視光線に変換するため、この放電を行うために安定器が必要になります。

通常、蛍光ランプは専用の安定器を内蔵した器具に使われますが、電球型蛍光ランプは、白熱電球の代わりに使用できるよう安定器をランプの中に組み込んでいます。

ただ、白熱電球と同じ口金だからといって全ての器具に使用できるわけではありません。特に、グローブ型と呼ばれる、ガラスやプラスチックなどで全体が覆われた照明器具では、密閉型器具対応可能の電球型蛍光ランプを使用しなければならないので注意が必要です。また、屋外用照明器具や浴室用照明器具の多くは防水性を考慮して構造自体が密閉型なので同様です。

蛍光ランプは白熱電球に比べて発熱量が少ないです。しかし、放熱がきちんと出来きないで器具内に熱がこもってしまうと安定器の回路に不具合が生じます。これは、不点や短寿命の要因となりますが、密閉型器具対応可能の電球型蛍光ランプは器具に適したW数のものを入れれば、点灯回路の温度上昇を抑えてあるため安心して使用できます。
次の頁では、蛍光ランプのデメリットについてご紹介しています。
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