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女性を美しく見せる光(2ページ目)

人が美しく見えるのに「夜目、遠目、傘の内」という言葉があります。今回は、街灯の光と傘の色による顔の見え方についてご紹介しています。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

夜目、遠目、傘の内


写真3.傘の内日本には「夜目、遠目、傘の内」という諺があります。これは夜の目や遠くの目ではものがおぼろげに見え、昔の日本人の美意識から言うと、そのような状況が美しく見えるようです。しかし、ここで「傘の内」は遠目や夜目と同じようにおぼろげに見える意味の他に幾つかの解釈があるようです。

例えば半透過性の傘は間接的な光を作ります。もし、傘が赤色であれば、そのなかの女性は赤みを帯びた透過光のもとで、肌色は血色がよく、健康的な美しさを増すように見えます。実際に赤系の傘を使って肌色がどう見えるか試してみましたが、見ようによっては確かにそのようなことが言えます。


写真4.赤い傘の内と外での肌色の違い。
もちろん、赤色といってもいろいろな赤があるので一概に言えないと思いますが・・・。また、陰影の柔らかさが、西洋人の顔の彫りと違って、特に日本人の顔の表情を好ましく見せている感じがします。

さらに傘は雨の日に差すもの、と決めれば、湿気のあるしっとりとした女性の肌を傘の影でより良く見える、と言う説明もうなずけます。いずれの解釈にせよ、私たち日本人も昔から「人を美しく見せるための光」について、高い関心を持っていたことは間違いないようです。

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