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女性を美しく見せる光

人が美しく見えるのに「夜目、遠目、傘の内」という言葉があります。今回は、街灯の光と傘の色による顔の見え方についてご紹介しています。

中島 龍興

執筆者:中島 龍興

照明ガイド

同じ光源でも肌色が異なって見える理由


図1.主な光源の演色性,放電ランプは種類によって特性が若干異なる。夜、パリのシャンゼリゼ通りを歩いて感じるのは、通りを行き来する人々の顔色が良く見えることです。街路灯にはメタルハライドランプが使用されているそうです。

パリの地下鉄も車内の照明がやや暖かみのある光色で顔色が良く見える蛍光灯が使われています。聞くところによるとパリはこのような公共的な場所における照明について、安全の明かりとは別に、特に女性が綺麗に見えるあかりを考えているようです。このような照明の考え方は、どちらかと言えば市民からの要望のようです。さすがファッション都市、パリならでは、と言う感じです。


写真1.陰影の強い暖かな光で照明。
女性の肌色を自然な色合いに見せる光源は日本の場合、R15で評価します。これは平均演色評価数Raに対して特殊演色評価数と言います。白人女性はR13で評価されます。(図1)この表から100が最高値なので、普通電球やハロゲン電球はいずれも良く見えることになります。


写真2.陰影の柔らかな白い光で照明
一方メタルハライドランプでは西洋人(白人の場合)女性の肌色が自然な美しさに見えますが、日本人女性の肌色はあまり良く見えていないことが分ります。このように、同じ光源でも肌色が美しく見えるかどうかは、人種によって異なりますが、さらに光源の演色性以外に光色や光の柔らかさにも影響します。

次の頁では、人がきれいに見える「夜目、遠目、傘の内」についてご紹介しています。
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