不動産売却・査定/買い換えの基本とテクニック

成功する家の買い換え基礎講座<2> 仲介業者をどう選ぶ?(2ページ目)

一般媒介と専属専任媒介のメリット、デメリットを解説します。また、信頼できる業者を選ぶ方法は?業者側の目線をこんな所にあります。

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

■購入する時の業者と売却する時の業者

新居の購入が先行している時には、購入した時の仲介業者に売却も依頼する場合があります。「買い換え特約付き」などで買い契約をした場合は特にそうです。購入資金の流れを把握している仲介業者がまとめて見てくれていれば安心です、という発想です。

しかし、なかには売却側には違う業者を入れることもあります。それはそれで構いません。むしろ、二つの違う仲介業者が自分の買い換えを双方からチェックしてくれている、相互監視されていると考えればデメリットだけではありません。

さて、一般にするか、専属専任にするか、もう決まりましたか?
次は、誰に依頼するか?業者選定の秘訣に触れましょう。

■良い業者とは・・・

では、良い業者とはどうやって分かるのか?これが一番悩ましいところですね。これについては後日また詳しい記事を書きますので、今回はサワリだけご案内します。
地域での評判、今までの営業歴、営業マンの数、会社の姿勢、広告の多さ、お店の雰囲気などたくさんの要素がありまして、本当に迷うものです。良い業者であっても、お行儀の悪い営業マンはいますしね。私は、これだけは!と聞かれたら、「何しろウソをつかない人」を探そうと答えます。平凡ですか?

「巧言令色すくなし仁」という言葉がありますが、言葉や外面だけで客を上手に扱うような営業マンには要注意です。成績が良いセールスの中に、この種の輩がよくいますが、トラブルになったり、困った時に冷たくされたらイヤですよね。私はぼくとつでも、誠実で正直な人が間違いないと思いますよ。

■両手がほしい業者の本音

最後になりますが、この際に、もうひとつ覚えていただきたい言葉があります。それは「片手」、「両手」と言う言葉です。国土交通大臣の告示により業者が受け取る一取引の手数料の上限を3%プラス6万円(消費税は別)と定めています。これを売主から受取ります。しかし、自社で買主も見つけられた場合には買主からも同額をもらえます。これが「両手」です。両手数料の略です。売主から依頼はされたけれど、買主は他の業者が見つけてきた場合には、売主からしか手数料はもらえませんから、したがい「片手」となります。
 本来の倫理規定から言えば、「両手」を目的に取引を勧誘してはいけないのですが、そこはツワモノの集まる不動産業界、手数料をたくさん稼げる方向にしか向いていません。

次回は、業者が決まり物件が決まった時、売る契約が先か、買う契約が先か?契約のタイミングをご説明します。
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