不動産売却・査定/買い換えの基本とテクニック

成功する家の買い換え基礎講座<1> 家を売る前に知って欲しい!(1)(2ページ目)

家の買い換えの秘訣は家をうまく売ること。そのために、仲介業者を賢く使いましょう。仲介業者との取り決めが媒介契約です。一般と専属専任の違いをご説明して、買い換え講座をスタートしましょう。

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

買い換えとなると、まず決めなければならないのが、自宅の売却の依頼先です。誰に依頼するかそれが問題ですが、その前に何社に依頼するか?これを判断する必要があります。

私は「一般媒介」か、「専属専任媒介」か、ふたつにひとつと考えています。複数社に依頼するなら一般媒介で、仲介業者を1社に絞るならば専属専任媒介です。業界では法律用語を使って「媒介」と呼ばれていますが、一般的な仲介と同じ意味です。

では、一般と専属専任をどのように選んだら良いのでしょう?
■一般媒介と専属専任媒介

一般媒介か専属専任媒介かは、結果として業務のスピードの違いです。もちろん、1社のみに任せた方が普通はことが早く進みます。

専属専任媒介は、1社のみに任せるので、仲介業者の責任と義務はより重くなります。情報の公開性を高めるために、5日以内に流通情報として他社に公開する事が義務付けられていますし、1週間に1回以上、業務処理状況報告書を依頼主に提出して報告しなければなりません。媒介契約も3ヶ月を超えることはできません。それだけ、早期の成約が期待されているということです。

他方、一般媒介では上記の「5日以内」、「一週間おき」という制約はありません。売買では業者は成功報酬しかもらえません。その上で二股三股をかけられているのに、あまり業者を縛っては可哀想だからです。他に客付けを依頼している他社がいるということは、業者は自分で決めれるとは限らないので、自分のペースで仕事をします。業者は仕事を儲かる順番に片付けていると考えるのが妥当です。



次回(成功する家の買い換え基礎講座<2>)は仲介業者をどう選ぶか、そのポイントについてご案内します。

続編「家を売る前に知って欲しい(2)」も読んでください!
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます