不動産売却・査定/不動産売却の流れ・基礎知識

専任か?一般か?どこに注意すればいい?(2ページ目)

家の売却するときには、仲介業者に依頼します。仲介のことを「媒介」と呼び、3種類の「媒介」があります。どんなことに注意して、この依頼方法を選択したらよいでしょうか。

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド

1社だけに任せる専任媒介と専属専任媒介


1社にだけ任せる仲介方法が専任です。専任には、「専任媒介」と「専属専任媒介」との2種類があります。その違いは、依頼主が自分で購入客を見つけた場合に、仲介業者をはずせないのが後者で、自分で見つけた相手と、直に取引ができるのが前者です。(業者に報酬を払うことなしに)

この二つを同様の方法だと考えて、一般媒介と比較したメリットとデメリットを見てみましょう。

専任のメリットは
○他社に抜かれることなく、業者が仕事に専念できる。
○任された業者も積極的な努力義務を強く持つ。
○指定流通機構への登録が業者に義務付けられている。
○依頼者に対し業務処理状況の報告義務がある。

専任のデメリットは
●悪い業者は、物件を独り占めにしようとする。
●自社で客付けしようと、悪い業者は情報を出し渋る。
●他社との競争がない。

デメリットにあげている点は、良心的な業者であれば、起こりにくいことです。信頼できる業者が、依頼者のために活動するためには、専任で媒介を依頼するほうが無難であるといえます。
成約前の仲介業者の活動とは・・・
○物件の調査
○市場調査
○物件情報の広告
○販売活動の地域戦略

これらの活動は、購入客を発見する前にやっておく準備作業です。単にチラシを配布して客を待つ前に、これらのことをしっかりやってくれないと、効果的な販売はできません。ご指名で任されて、落ち着いて販売に着手することのメリットは大きいと言えます。

次のページで、「専任媒介」と「専属専任媒介」の違いを詳しく説明します。
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