マンションの売却/マンション買い替えの費用

ライフプランから家の買い替えを考える<9> 買い替えで年金が作れるアメリカ

いま、アメリカの不動産は絶好調です。住宅価格は上昇が続き、個人はその恩恵で資産を増やしています。

北川 邦弘

執筆者:北川 邦弘

はじめての資産運用ガイド


買い替えの勢いが出ない日本に比べて、アメリカの不動産は活況です。住宅市場も値上がりが続いており、2004年7~9月期の上昇率は過去25年の中でもっとも高い伸びとなりました。

ハワイの住宅は1年で28%の価格上昇


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南国の楽園ハワイ!日本人もハワイが大好き!ハワイに家を持つ日本人も増えてきました。
日本人が大好きなハワイでも、前年同期比で28.2%も値上がりしています。これを住宅バブルだと警戒する声もありますが、当のアメリカ人はあまり心配していないようです。値上がりしたと言っても、日本の住宅価格に比べればまだまだ安いものだからです。

2000年のアメリカの国勢調査では、アメリカの住宅価格の平均は1,300万円というデータがあります。3,000万円も出せば、豪邸が買えます。(これはアメリカに限らず、海外では当たり前のことですが)

さらに、住宅価格の年収倍率は、アメリカでは2.3倍という穏当な数字です。平均的なアメリカ人は年収の2.3倍の住宅を買っているということです。(日本での年収倍率は減少傾向にありますが、いまだに5倍を超えています)

住むほどに価値の上がるアメリカの住宅


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庭園や樹木の美しさも家の価格をあげる大事な要素です!時間をかけて家の価値を上げて、高く売ろうと考えるのは当然のこと。
築25年も経過すると、中古住宅の建物価値がほとんどなくなる日本と違って、アメリカでは古い住宅でも(新築後50年を経過しても)評価されます。むしろ、メンテナンスの良さや庭園の出来栄えなどが、時間経過とともに高く評価されるからです。

時間の経過とともに価値がでるのは、建物や樹木など物理的なことばかりが原因ではありません。アメリカ人の住宅に関する強い関心事は、教育と安全です。このふたつの環境ニーズに対する評判は一朝一夕には固まりません。かなりの年数が経過して、教育環境と治安の良さが定着した評判となったときに、住宅の価値は上がり価格も上がります。

【関連記事】「中古でも下落しにくい"家の価値”」(長く暮らせる家づくり)

買い替えをうまく繰り返すことで、老後の年金を作ってしまったお話は次のページで
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