秋は、不動産が大きく動く時期です。家の買い替えや売却を考えている人は、夏のうちに家を売る準備を始めることをおすすめします。季節的にも、外に出て物件などを見て歩くよりも、家にいてじっくりと秋の準備をするのにふさわしいときです。
家を売るまえに確かめたいこと
涼しくなって、人が活発に動き出す秋。家を売る人にとっても、格好の季節です。夏のうちから家を売る準備を始めましょう! |
○自宅の土地・建物の権利証が保管されてますか?
(建築確認や地積測量図も合わせて確認したい)
○火災保険が切れていませんか?
(契約期限と保険価額を確認したい)
○住宅ローンの残額はいくらですか?
(ときどき完済しているのに抵当権をはずし漏れている人がいます。自信がない人は、自宅の土地・建物の登記簿謄本を取って確認しましょう)
家を売る本番では他にも細かい書類が必要になりますが、まずは以上の重要書類の確認をしてください。売買が成立してから相手に請求されて探し出すと、大いにあわてて冷や汗をかくことになります。
自宅の商品価値として確かめたいこと
次は、建物の状態を確認しましょう。とりあえず、費用のかからない範囲で、自分の目と鼻と耳を使って、ふだん覗かないような場所まで調べてみましょう。たとえば、次のような項目の点検です。
○雨漏り、水漏れなどはありませんか?
○建物や基礎にキレツやヒビ割れが入っていませんか?
○床下がカビくさかったり、湿ったりしていませんか?
○屋根裏に異常はありませんか?
○屋根やヒサシに異常はありませんか?
○給湯器や浄化槽などの設備から異音や異臭がしませんか?
○庭の植木の枝葉が隣地に飛び出していませんか?
めったに見ないような箇所でも、この際ですから点検してみてください。点検には、脚立、懐中電灯、軍手が必携です。もし異常が見つかれば、専門業者に相談して、早めに直しておきましょう。書類と同じで、相手に請求されてから手を打つのと、事前に気が付いて自分から動き出すのとでは、精神的に大きな違いがあります。特に家の売却は大きな取引きです。時間に余裕がないと、ついあわててしまい平常心を失いがちです。
家を売る準備として、書類と建物の点検をご案内してきましたが、次のページでは「自分でできる市場調査」をお伝えします。